古文「奉る」の識別 100題ドリル|無料PDFと解答付き

本動詞(差し上げる)・補助動詞(〜申し上げる)・尊敬(お召しになる等)を100問で見分ける

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解説記事「古文「奉る」の識別 100題識別」を読む

このドリルでわかること

はじめに:「奉る」の正体(3用法)

古文の「奉る」は、直前が体言か連用形か、そして衣服・乗り物・飲食物が対象かを見れば見分けられます。基本は謙譲語ですが、着る・乗る・食ふの場面では尊敬語になります。

用法 接続・条件
① 本動詞・謙譲 体言+奉る 差し上げる/献上する 奉る
② 補助動詞・謙譲 連用形+奉る 〜申し上げる 思ひ奉る
③ 本動詞・尊敬 衣服・乗り物・飲食物+奉る お召しになる/お乗りになる/召し上がる 御衣奉る

識別の鉄則

識別の鉄則

  1. 直前が動詞の連用形(申し・思ひ など)→ 補助動詞・謙譲「〜申し上げる」。
  2. 直前が体言で、差し出す物(歌・文 など)→ 本動詞・謙譲「差し上げる」。
  3. 直前が体言で、衣服・乗り物・飲食物(御衣・御車・御薬 など)→ 本動詞・尊敬「お召しになる/お乗りになる/召し上がる」。
  4. 「奉る」は基本「謙譲」。着る・乗る・食ふの場面だけ尊敬、と覚える。
  5. 敬意の方向は動作の受け手(貴人)への謙譲(差し上げる相手)。

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(試験本番で3秒)

コツ① まず直前が連用形か体言か

  • 連用形+奉る(申し奉る・思ひ奉る)→ 補助動詞「〜申し上げる」。
  • 体言+奉る → 本動詞。次に「ふつうの物か・衣服乗り物飲食物か」で訳を決める。

コツ② 体言なら「物」か「衣服・乗り物・飲食物」か

  • ふつうの物(歌・文・贈り物)→「差し上げる」(謙譲)。
  • 衣服(御衣)→「お召しになる」、乗り物(御車)→「お乗りになる」、飲食物(御薬)→「召し上がる」(いずれも尊敬)。

コツ③ 「奉る」は原則謙譲、着る・乗る・食ふだけ尊敬

  • 迷ったら謙譲(差し上げる/〜申し上げる)。
  • 「お召しになる・お乗りになる・召し上がる」と訳すのは衣服・乗り物・飲食物の場面だけ。

よくある引っかけ

  • 「奉り給ふ」は謙譲「奉る」+尊敬「給ふ」の二重敬語。
  • 「参る」(行くの謙譲=参上)と「奉る」(与ふの謙譲=差し上げる)の重点の違い。
  • 敬意の方向は動作の受け手(貴人)。動作の主体ではない。

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

本動詞(差し上げる)・補助動詞(〜申し上げる)・尊敬(お召しになる等)を見分ける。


Q1.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「歌」は体言(差し出す物)。本動詞で「与ふ」の謙譲=「歌を差し上げる」。謙譲。


Q2.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

思ひ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「思ひ」は四段「思ふ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お思い申し上げる」。謙譲。


Q3.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「文」は体言(差し出す物)。本動詞で「お手紙を差し上げる」。謙譲。


Q4.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御衣(おんぞ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御衣」は衣服。「着る」の尊敬=「お召し物をお召しになる」。尊敬。


Q5.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

申し奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「申し」は四段「申す」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「申し上げる」。謙譲。


Q6.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御車(みくるま)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お乗りになる) 解説:直前「御車」は乗り物。「乗る」の尊敬=「お車にお乗りになる」。尊敬。


Q7.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

贈り物奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「贈り物」は体言(差し出す物)。本動詞で「贈り物を差し上げる(献上する)」。謙譲。


Q8.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「見」は上一段「見る」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「拝見する(見申し上げる)」。謙譲。


Q9.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御薬(くすり)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御薬」は飲食物。「食ふ・飲む」の尊敬=「お薬を召し上がる」。尊敬。


Q10.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御文(おんふみ)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御文」は体言(差し出す物)。本動詞で「お手紙を差し上げる」。謙譲。


Q11.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

頼み奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「頼み」は四段「頼む」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お頼り申し上げる」。謙譲。


Q12.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御袴(はかま)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御袴」は衣服。「着る」の尊敬=「お袴をお召しになる」。尊敬。


Q13.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「花」は体言(差し出す物)。本動詞で「花を差し上げる」。謙譲。


Q14.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

聞こえ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「聞こえ」は下二段「聞こゆ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「申し上げる」。謙譲。


Q15.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御舟(ふね)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お乗りになる) 解説:直前「御舟」は乗り物。「乗る」の尊敬=「お舟にお乗りになる」。尊敬。


Q16.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御返り奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御返り」は体言(差し出す物=返事)。本動詞で「お返事を差し上げる」。謙譲。


Q17.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

仕うまつり奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「仕うまつり」は四段連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お仕え申し上げる」。謙譲。


Q18.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御衣(おんぞ)を脱ぎて奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「脱ぎて」の後、改めて「奉る」。物(御衣)を差し出す本動詞で「お召し物を脱いで差し上げる」。謙譲。(着る動作ではないので尊敬ではない。)


Q19.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御冠(かうぶり)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御冠」は衣冠(身につける物)。「着る」の尊敬=「お冠をお召しになる」。尊敬。


Q20.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

数珠(ずず)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「数珠」は体言(差し出す物)。本動詞で「数珠を差し上げる」。謙譲。


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

体言か連用形か、ふつうの物か衣服・乗り物・飲食物かを確実に見分ける。


Q21.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御消息(せうそこ)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御消息」は体言(手紙・便り)。本動詞で「お便りを差し上げる」。謙譲。


Q22.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

慰め奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「慰め」は下二段「慰む」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お慰め申し上げる」。謙譲。


Q23.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御衣(おんぞ)かさねて奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御衣」は衣服。「着る」の尊敬=「お召し物を重ねてお召しになる」。尊敬。


Q24.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御琴(こと)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御琴」は体言(差し出す物=楽器)。本動詞で「お琴を差し上げる」。謙譲。


Q25.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

知り奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「知り」は四段「知る」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「存じ上げる」。謙譲。


Q26.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御湯(ゆ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御湯」は飲み物(白湯)。「飲む」の尊敬=「お湯を召し上がる」。尊敬。


Q27.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御鏡(かがみ)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御鏡」は体言(差し出す物)。本動詞で「お鏡を差し上げる」。謙譲。


Q28.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

守り奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「守り」は四段「守る」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お守り申し上げる」。謙譲。


Q29.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御直衣(なほし)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御直衣」は衣服。「着る」の尊敬=「お直衣をお召しになる」。尊敬。


Q30.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御文を書きて奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「書きて」の後、物(御文)を差し出す本動詞。「お手紙を書いて差し上げる」。謙譲。


Q31.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御馬(むま)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お乗りになる) 解説:直前「御馬」は乗り物。「乗る」の尊敬=「お馬にお乗りになる」。尊敬。


Q32.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御覧ぜさせ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「御覧ぜさせ」は連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お見せ申し上げる」。謙譲。


Q33.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御酒(みき)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御酒」は飲み物。「飲む」の尊敬=「お酒を召し上がる」。尊敬。


Q34.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

玉(たま)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「玉」は体言(差し出す物)。本動詞で「玉を差し上げる」。謙譲。


Q35.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

助け奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「助け」は下二段「助く」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お助け申し上げる」。謙譲。


Q36.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御扇(あふぎ)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御扇」は体言(差し出す物)。本動詞で「お扇を差し上げる」。謙譲。(扇は手に持つ物で、着用の衣服ではないため謙譲。)


Q37.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御沓(くつ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御沓」は履物(身につける物)。「履く(着る類)」の尊敬=「お沓をお召しになる」。尊敬。


Q38.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御文を見せ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「見せ」は下二段「見す」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お見せ申し上げる」。謙譲。


Q39.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御料理(れうり)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御料理」は飲食物。「食ふ」の尊敬=「お料理を召し上がる」。尊敬。


Q40.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御土産(つと)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御土産」は体言(差し出す物)。本動詞で「お土産を差し上げる」。謙譲。


Q41.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

恋ひ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「恋ひ」は上二段「恋ふ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お慕い申し上げる」。謙譲。


Q42.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御帯(おび)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御帯」は衣服(身につける物)。「着る」の尊敬=「お帯をお締めになる(お召しになる)」。尊敬。


Q43.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御簾(みす)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御簾」は体言(設える物)。本動詞で「御簾を差し上げる(おかけ申し上げる)」。謙譲。(着用物ではないので尊敬ではない。)


Q44.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

いつき奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「いつき」は四段「いつく」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「大切にお世話申し上げる」。謙譲。


Q45.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御果物(くだもの)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御果物」は飲食物。「食ふ」の尊敬=「お果物を召し上がる」。尊敬。


Q46.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御經(きやう)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御經」は体言(差し出す物・奉納する物)。本動詞で「お経を差し上げる(奉納する)」。謙譲。


Q47.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

慕ひ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「慕ひ」は四段「慕ふ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お慕い申し上げる」。謙譲。


Q48.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御指貫(さしぬき)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御指貫」は衣服(袴の一種)。「着る」の尊敬=「お指貫をお召しになる」。尊敬。


Q49.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御琵琶(びは)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御琵琶」は体言(差し出す物=楽器)。本動詞で「お琵琶を差し上げる」。謙譲。


Q50.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御湯漬(ゆづけ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御湯漬」は飲食物(湯漬け飯)。「食ふ」の尊敬=「お湯漬けを召し上がる」。尊敬。


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

二重敬語「奉り給ふ」、衣服・乗り物・飲食物の尊敬、紛らわしい文脈を見分ける。


Q51.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

御文を奉り給ふ。

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「奉り」連用形、直前「御文を」(物)で本動詞「差し上げる」。後ろの「給ふ」は尊敬で、謙譲+尊敬の二重敬語。「お手紙を差し上げなさる」。


Q52.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御衣(おんぞ)ひきかづき奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「ひきかづき」は四段「ひきかづく」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「(衣を)おかけ申し上げる」。連用形の後なので尊敬ではなく補助動詞の謙譲。


Q53.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

太刀(たち)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「太刀」は体言(差し出す物)。本動詞で「太刀を差し上げる(献上する)」。謙譲。


Q54.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御冠(かうぶり)し奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「し」はサ変「す」連用形(冠す)。連用形+奉るで補助動詞。「お冠をおつけ申し上げる」。連用形の後なので補助動詞。


Q55.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御車に乗せ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「乗せ」は下二段「乗す」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お車にお乗せ申し上げる」。乗せる主語は話し手側なので謙譲。


Q56.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御単衣(ひとへ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御単衣」は衣服。「着る」の尊敬=「お単衣をお召しになる」。尊敬。


Q57.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御調度(てうど)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御調度」は体言(道具類=差し出す物)。本動詞で「お道具を差し上げる」。謙譲。


Q58.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

思ひ奉り給ふ。

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「奉り」は連用形「思ひ」の後で補助動詞「〜申し上げる」。後ろの「給ふ」は尊敬で二重敬語。「お思い申し上げなさる」。


Q59.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御車奉りて出づ。

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お乗りになる) 解説:直前「御車」は乗り物。「乗る」の尊敬=「お車にお乗りになって出る」。尊敬。


Q60.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

申し上げ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「申し上げ」は連用形。連用形+奉るで補助動詞。「申し上げる」。謙譲。


Q61.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御衣(おんぞ)を縫ひて奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「縫ひて」の後、物(御衣)を差し出す本動詞。「お召し物を縫って差し上げる」。着る動作ではないので謙譲。


Q62.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御念誦(ねんず)し奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「し」はサ変連用形(念誦す)。連用形+奉るで補助動詞。「お祈り申し上げる」。謙譲。


Q63.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御菓子(くわし)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御菓子」は飲食物。「食ふ」の尊敬=「お菓子を召し上がる」。尊敬。


Q64.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御琴を教へ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「教へ」は下二段「教ふ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お教え申し上げる」。謙譲。


Q65.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

砂金(さきん)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「砂金」は体言(差し出す物)。本動詞で「砂金を差し上げる(献上する)」。謙譲。


Q66.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御小袿(こうちき)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御小袿」は衣服。「着る」の尊敬=「お小袿をお召しになる」。尊敬。


Q67.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御文持ちて奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「持ちて」の後、物(御文)を差し出す本動詞。「お手紙を持って差し上げる」。謙譲。


Q68.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

仕へ奉りけり。

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「仕へ」は下二段「仕ふ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お仕え申し上げた」。謙譲。


Q69.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御衾(ふすま)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御衾」は寝具(かける物)。本動詞で「お夜具を差し上げる(おかけ申し上げる)」。着用物でないので謙譲。


Q70.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御船(ふね)に奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お乗りになる) 解説:直前「御船に」は乗り物。「乗る」の尊敬=「お船にお乗りになる」。尊敬。


Q71.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御祈り申し奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「申し」は連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お祈り申し上げる」。謙譲。


Q72.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御櫛(くし)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御櫛」は体言(差し出す物)。本動詞で「お櫛を差し上げる」。謙譲。


Q73.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御袿(うちき)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御袿」は衣服。「着る」の尊敬=「お袿をお召しになる」。尊敬。


Q74.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御杖(つゑ)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御杖」は体言(差し出す物)。本動詞で「お杖を差し上げる」。謙譲。(手に持つ物で着用物ではないため謙譲。)


Q75.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

守りいつき奉りて。

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「いつき」は四段連用形。連用形+奉るで補助動詞。「大切にお世話申し上げて」。謙譲。


Q76.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御湯(ゆ)など奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:直前「御湯など」は飲み物。「飲む」の尊敬=「お湯などを召し上がる」。尊敬。


Q77.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

黄金(こがね)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「黄金」は体言(差し出す物)。本動詞で「黄金を差し上げる(献上する)」。謙譲。


Q78.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御直垂(ひたたれ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御直垂」は衣服。「着る」の尊敬=「お直垂をお召しになる」。尊敬。


Q79.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御念仏(ねんぶつ)申し奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「申し」は連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お念仏を申し上げる」。謙譲。


Q80.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御帳(とばり)奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:直前「御帳」は設える物(垂れ幕)。本動詞で「御帳を差し上げる(おかけ申し上げる)」。着用物でないので謙譲。


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

文脈・対象を総合して、本動詞(差し上げる)・補助動詞・尊敬を判別する。


Q81.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

帝に琴を奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:差し出す物「琴を」が直前。本動詞で「帝にお琴を差し上げる」。謙譲。


Q82.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

上、御衣(おんぞ)奉りて出でさせ給ふ。

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:主語「上」(帝)、対象「御衣」(衣服)。「着る」の尊敬=「お召し物をお召しになって」。尊敬。


Q83.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

后に文を奉り給ふ。

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「奉り」連用形、直前「文を」(物)で本動詞「差し上げる」。「給ふ」は尊敬で二重敬語。「后にお手紙を差し上げなさる」。


Q84.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

あけくれ思ひ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「思ひ」は四段連用形。連用形+奉るで補助動詞。「明け暮れお思い申し上げる」。謙譲。


Q85.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御冠(かうぶり)し、御袍(はう)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御袍」は衣服(正装の上着)。「着る」の尊敬=「お袍をお召しになる」。尊敬。


Q86.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御念誦の数珠を奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:差し出す物「数珠を」が直前。本動詞で「お念誦の数珠を差し上げる」。謙譲。


Q87.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

いとほしと見奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「見」は上一段「見る」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「気の毒だと拝見する」。謙譲。


Q88.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御薬を強ひて奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:「御薬」は飲み物(薬)。「飲む」の尊敬=「お薬を無理にでも召し上がる」。尊敬。


Q89.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

君に御衣を縫ひて奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:「縫ひて」の後、物(御衣)を差し出す本動詞。着る動作ではないので「お召し物を縫って差し上げる」。謙譲。


Q90.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

御供に仕へ奉りけり。

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「仕へ」は下二段連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お供としてお仕え申し上げた」。謙譲。


Q91.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御前に花を奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:差し出す物「花を」が直前。本動詞で「御前に花を差し上げる」。謙譲。


Q92.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御くだもの奉りなどして。

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:「御くだもの」は飲食物。「食ふ」の尊敬=「お果物を召し上がるなどして」。尊敬。


Q93.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御馬に乗せ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「乗せ」は下二段「乗す」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「お馬にお乗せ申し上げる」。乗せる主語は話し手側で謙譲(貴人自身が乗る尊敬の「御馬奉る」と区別)。


Q94.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御料(れう)の御衣(おんぞ)奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:直前「御衣」は衣服。「着る」の尊敬=「ご料のお召し物をお召しになる」。尊敬。


Q95.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御志(こころざし)深く頼み奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「頼み」は四段連用形。連用形+奉るで補助動詞。「真心こめてお頼り申し上げる」。謙譲。


Q96.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

宝物(たからもの)を奉る

答え:本動詞・謙譲「奉る」(差し上げる) 解説:差し出す物「宝物を」が直前。本動詞で「宝物を差し上げる(献上する)」。謙譲。


Q97.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御湯殿(ゆどの)にて御湯奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(召し上がる) 解説:「御湯」は飲み物(または浴用だが、ここは飲む文脈)。「飲む」の尊敬=「お湯を召し上がる」。尊敬。


Q98.次の傍線部「奉り」を識別せよ。

御几帳(きちやう)引き寄せ奉りて。

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「引き寄せ」は下二段連用形。連用形+奉るで補助動詞。「御几帳を引き寄せ申し上げて」。謙譲。


Q99.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

御身に御衣を奉る

答え:本動詞・尊敬「奉る」(お召しになる) 解説:「御衣」は衣服で、貴人がお召しになる文脈。「着る」の尊敬=「お身にお召し物をお召しになる」。尊敬。


Q100.次の傍線部「奉る」を識別せよ。

はるかに恋ひ奉る

答え:補助動詞・謙譲「奉る」(〜申し上げる) 解説:「恋ひ」は上二段「恋ふ」連用形。連用形+奉るで補助動詞。「はるかにお慕い申し上げる」。謙譲。


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