古文「ぬ」の識別 100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文「ぬ」識別ドリル アイキャッチ 古文ドリル

打消連体形・完了終止形を100問で見分ける

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解説記事「古文「ぬ」の識別 100題識別」を読む

このドリルでわかること

はじめに:「ぬ」の正体(4パターン)

古文の「ぬ」には大きく 4種類 あります。

種類 接続/品詞
① 完了の助動詞「ぬ」 終止形 連用形接続 花咲き(咲いた)
② 打消の助動詞「ず」 連体形「ぬ」 未然形接続 花咲か(咲かない)
③ ナ変動詞「往ぬ」「死ぬ」の活用語尾 ナ変動詞 春過ぎて夏来たりぬ/死る人
④ 下二段動詞「寝(ぬ)」の終止形 下二段動詞 静かに寝ぬ(眠る)

識別の鉄則

識別の鉄則

  1. 直前の語の活用形を見る(連用形→完了 / 未然形→打消)
  2. 直後の語との関係を見る(句点・助詞・体言など)
  3. ナ変「死ぬ・往ぬ」、下二段「寝(ぬ)」は語幹そのものに「ぬ」がつく一語動詞
  4. 下二段「寝(ぬ)」は終止形「ぬ」・連体形「ぬる」・已然形「ぬれ」と活用。「寝(ね)」と読み分け、文脈で「眠る」の意味なら下二段

最初の20問はこの4パターンの基礎、後半に進むにつれて 「ぬ」の前後にさらに助動詞が絡む応用問題、 さらに難関大の実戦問題へとレベルが上がります。


「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。

コツ① 「ぬ」を見たら 直後 をまず見る

  • 直後が 句点(。)/終止終止形 → 完了「ぬ」終止形(または下二段「寝ぬ」)
  • 直後が 体言(名詞)連体形 → 打消「ず」連体形「ぬ」で確定
  • 「ぬ」の8割はこれだけで分かれる。

コツ② 「○○ぬ」の ○○の母音 で打消/完了を即決

  • 前がア段(咲か/知ら/見え)→ 未然形+ぬ → 打消「ず」連体形
  • 前がイ段(咲き/知り/見※エ段含む)→ 連用形+ぬ → 完了「ぬ」終止形
  • 「ぬ」の前の動詞語尾の母音を見るだけ。考えるな、見ろ。

コツ③ 「死ぬ/往ぬ/寝ぬ」は 形を見た瞬間に終了

  • 「死ぬ」「往ぬ」→ ナ変動詞の終止形(一語)
  • 「寝ぬ(いぬ/ぬ)」で「眠る」の意 → 下二段動詞
  • 「往ぬる人」「死ぬる時」は連体形なので注意(「ぬる」の形)。

コツ④ 訳語で最終確認

  • 「〜してしまった/〜た」と訳せる → 完了
  • 「〜ない/〜ぬ」と訳せる → 打消
  • 一発で訳して通る方が正解。

試験本番でのチェック順序

  1. 「死ぬ/往ぬ/寝ぬ」の形か確認(YES → ナ変・下二段で終了)
  2. 直後を見る(体言ならほぼ打消連体形)
  3. 直前の母音を見る(ア段=打消、イ段=完了)
  4. 訳で確認

→ この順番で 3秒 で答えが出ます。

よくある引っかけ

  • 見ぬ人」のような上一段動詞 → 「見」は未然形・連用形同形なので 直後の体言 で打消連体形と判断
  • ぬる/ぬれ」の活用形を完了と思い込む → 完了は終止形「ぬ」だけ。「ぬる」「ぬれ」は完了「ぬ」連体形・已然形 or 下二段「寝」の活用形
  • 連用形に上一段や下二段が来ると母音判定が効かない → 訳で打消か完了かを判断

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

4パターン(完了・打消・ナ変・下二段「寝」)をただ識別する基本問題。


Q1.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

花咲き

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:直前「咲き」は四段動詞「咲く」の連用形。連用形+「ぬ」=完了。


Q2.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

花咲か夜。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:直前「咲か」は未然形。未然形+「ぬ」=打消。直後が体言「夜」なので連体形と判定できる。


Q3.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

雪降り

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「降り」は四段動詞「降る」の連用形。


Q4.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知ら人。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「知ら」は四段動詞「知る」の未然形。直後が体言「人」。


Q5.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

夜更けて、人みな

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の終止形 解説:「ぬ」一語で「眠る」の意。「寝」と書いて「ぬ」と読む下二段動詞。直前に動詞の連用形・未然形ともになく、文末で「眠る」という意味になる。


Q6.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

月出で

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「出で」は下二段動詞「出づ」の連用形。


Q7.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

行か道。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「行か」は四段動詞「行く」の未然形。


Q8.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

夜更け

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「更け」は下二段動詞「更く」の連用形。「夜が更けた」の意。 注意:Q5「人みな」は下二段動詞「寝」、Q8「夜更け」は別動詞「更く」+完了「ぬ」。直前が動詞の連用形なら完了、「ぬ」だけで動詞として成立するなら下二段「寝」。


Q9.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

見え山。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「見え」は下二段動詞「見ゆ」の未然形(連用形と同形)。直後が体言「山」のため連体形と判断 → 打消。


Q10.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

る人。

答え:ナ変動詞「死ぬ」の連体形「死ぬる」 解説:ナ変は終止「ぬ」・連体「ぬる」。直後が体言「人」なので連体形「ぬる」全体で動詞。よってこの「ぬ」は単独の助動詞ではなくナ変動詞の一部。


Q11.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

春過ぎて夏来たり

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「来たり」(カ変+ラ変補助のラ変連用形)。連用形+「ぬ」=完了。


Q12.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知ら間に。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「知ら」は未然形。直後が体言「間」。


Q13.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

帰りて、すなはち

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の終止形 解説:「寝(ぬ)」一語。「すなはち」(=そのまま)の後に「ぬ」で「すぐに眠った」の意。


Q14.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

雨止み

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q15.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

思はことを言ふ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「思は」は四段動詞「思ふ」未然形。直後が体言「こと」。


Q16.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

春過ぎて夏来らし。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(直後に「らし」が接続) 解説:「らし」は終止形接続の助動詞。よって「ぬ」は終止形=完了。「来(き)」はカ変動詞「来」の連用形。


Q17.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知ら顔。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q18.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

春来

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:カ変「来(く)」の連用形「来(き)」+「ぬ」。


Q19.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

よくる人。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の連体形「ぬる」 解説:副詞「よく」(=ぐっすり)+ 下二段動詞「寝」連体形「ぬる」+ 体言「人」。「ぐっすり眠る人」の意。連体形は「ぬる」一語で動詞。


Q20.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

行か人。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

「ぬ」の後に別の助動詞が続くパターン、ナ変動詞、係り結びとの絡み、下二段「寝」の各活用を増やします。


Q21.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

春過ぎて夏来べし。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「来」はカ変連用形「き」。「ぬ」の直後の「べし」は終止形接続(活用語の終止形に付く)。よって完了「ぬ」終止形。


Q22.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

行く春を惜しま人やある。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「惜しま」は四段「惜しむ」未然形。直後が「人」。


Q23.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

雪降りらむ。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「らむ」は終止形接続。


Q24.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

やすくる夜。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の連体形「ぬる」 解説:副詞「やすく」(=安らかに)+ 下二段「寝」連体形「ぬる」+ 体言「夜」。「安らかに眠る夜」の意。


Q25.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

思はかたへも。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q26.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

鳥啼き。月傾き

答え:両方とも完了の助動詞「ぬ」終止形


Q27.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

君が代の千代に八千代に変はらかぎり。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「変はら」は四段未然形。直後が体言「かぎり」。


Q28.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

ばかりに苦し。

答え:ナ変動詞「死ぬ」終止形(または連体形「死ぬる」) 解説:「死ぬ」はナ変動詞。終止形「死ぬ」、連体形「死ぬる」。直後「ばかり」は副助詞で活用語の連体形・終止形に接続。ここはナ変動詞「死ぬ」全体を一語として処理する。


Q29.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知ら顔して通り過ぐ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q30.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

風吹き。波立ち

答え:両方とも完了の助動詞「ぬ」終止形


Q31.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知ら世にこそ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q32.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

月隠れ

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q33.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

言はは言ふにいや勝る。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「言は」は未然形。直後の「は」は係助詞で、連体形に接続することがある(準体法)。


Q34.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

夜深くれば、夢のごとし。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 解説:「ぬれ」は下二段「寝」の已然形。接続助詞「ば」(已然形接続)が続く。「眠ってしまえば」の意。


Q35.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

雪消えぎはの山道。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「消え」は下二段「消ゆ」未然形(連用同形)。直後が体言「ぎは(際)」なので連体形 → 打消。


Q36.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

行き

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「行き」は四段連用形。


Q37.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知らぞ恥なる。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「知ら」は未然形。直後「ぞ」は係助詞(係り結びの始発)。連体形止め。


Q38.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

夜明けべし。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q39.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

我が思ふ人は来らむ。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「来(き)」はカ変連用形。「らむ」は終止形接続。「来た(だろう)」の意。


Q40.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

言はこそ言ふにまされ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q41.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

桜散りらむ。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q42.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

る人。

答え:ナ変動詞「死ぬ」連体形「死ぬる」 解説:ナ変は終止「ぬ」・連体「ぬる」。直後が体言「人」なので連体形「ぬる」全体で動詞。


Q43.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

雨やみ

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q44.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知ら仏よりなじみの鬼。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q45.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

山深み春とも知ら松の戸に絶え絶えかかる雪の玉水。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「知ら」は四段未然形。直後が体言「松」。


Q46.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

ねぶたく

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の終止形 解説:副詞「ねぶたく」(=眠そうに)+ 「ぬ」。「眠たくて眠った」の意。「寝」一語の終止形。


Q47.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

紅葉散ら山なし。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q48.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

我が世過ぎ

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q49.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

行く方知ら

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 ※準体法(連体形止め)


Q50.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

月見夜なし。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

ここから、「ぬ」が複合する形(「ぬべし」「ぬらむ」「ぬめり」「なむ」など)と、下二段「寝」のあらゆる活用形、紛らわしい構造を扱います。


Q51.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

あづまの方に住むべき国求めに、とて、行きけり。京には見え鳥なれば…

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:『伊勢物語』東下り。「見え」は下二段未然形(連用同形)、直後「鳥」が体言で連体形と判断。京では「見えない鳥」。


Q52.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

風吹きぬべし

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意で「きっと〜だろう」) 解説:「ぬ+べし」は「完了+推量」だが、意味は「強意+推量=きっと〜だろう」。完了の意味は薄れる。


Q53.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

名のらこそ恥なれ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q54.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

あはれ忘れ

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「忘れ」は下二段「忘る」連用形。


Q55.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

過ぎべき道。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 ※「ぬべき」=強意+推量 解説:「過ぎ」上二段連用形 + 「ぬ」終止 + 「べき」連体形。「きっと通るだろう道」。


Q56.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

涙落ちばかりなり。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意「今にも〜しそうだ」) 解説:「ぬばかり」は「今にも〜してしまいそうなほど」。


Q57.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

言はばかりの顔つき。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「言わないばかりの=言わんばかりの」。


Q58.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

涙落ちばかり泣く。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意)


Q59.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

人を待つ宵の更けゆけば。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:百人一首 藤原定家。「来(こ)」はカ変未然形。直後が体言「人」。「来ない人を待つ」。 注意:カ変「来」は未然形「こ」・連用形「き」と形が違うので識別しやすい。


Q60.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

らむと思ふに。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「来(き)」カ変連用形 + 「ぬ」終止 + 「らむ」終止形接続。「来ただろう」。


Q61.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

山桜散りめり。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「めり」は終止形接続。「散ってしまうようだ」。


Q62.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

思ひもよらことを言ふ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q63.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

いと安らかにる夜なり。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の連体形「ぬる」 解説:「安らかに」(=穏やかに)+ 下二段「寝」連体形「ぬる」+ 体言「夜」。「とても穏やかに眠る夜だ」。


Q64.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知らことは恥にあらず。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q65.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

散りべき花。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意)


Q66.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

夜は嘆く。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「来(こ)」カ変未然形。


Q67.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

る命の惜しからず。

答え:ナ変動詞「死ぬ」連体形「死ぬる」 解説:「ぬる」全体で連体形。


Q68.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

風吹きらし。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q69.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

言はは花のごとし。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」(準体法)


Q70.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

散ら花なし。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q71.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

人もえ知ら家。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「知ら」は未然形。


Q72.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

月いでらむ。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「いで」下二段「出づ」連用形 + 「ぬ」終止 + 「らむ」終止形接続。


Q73.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

在原業平の歌、忘れものを。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「忘れ」は下二段未然形(連用同形)。直後の「ものを」(接続助詞)は連体形接続。


Q74.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

春来べし。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意「きっと春が来るだろう」)


Q75.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

夜こと深くれば、人皆出でぬ。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 解説:「ぬれ+ば」(已然形+接続助詞「ば」)。「夜が更けて眠ってしまえば」の意。なお同文末の「出でぬ」は完了「ぬ」終止。


Q76.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

浮きたることなく沈み

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q77.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

飽か別れ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q78.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

雁鳴き

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q79.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

桜咲け 香らぞ口惜しき。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「香ら」は四段未然形。「ぞ」係助詞 → 係り結びで連体形結び。


Q80.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

命終はりべし。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意)


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

実際の入試で頻出する難所を集めました。前後の文脈と助動詞の知識をフル動員。下二段「寝」の応用も含む。


Q81.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

いと思はずなるものを、と思ひて、見やうにて過ぐ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「見」は上一段「見る」の未然形「み」(連用形と同形)。直後が体言「やう」なので連体形「ぬ」と判断 → 打消。


Q82.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

月の明かき夜、はかなく更け

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:「更け」は下二段「更く」連用形。Q5・Q46と紛らわしいが、ここは下二段「寝」ではなく「更く」+完了。


Q83.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

べくおぼゆ。

答え:ナ変動詞「死ぬ」終止形(「死ぬ」全体で一語) 解説:「べく」(推量「べし」連用形)は終止形接続だが、ラ変型・ナ変型動詞には連体形接続。ナ変「死ぬ」の場合、終止形「死ぬ」+「べし」の構造。ここでは「死ぬ」が一語のナ変動詞。


Q84.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

知らを恥とせず。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」(準体法)


Q85.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

静かにれば、夢に故郷をぞ見る。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 解説:「静かに」+ 下二段「寝」已然形「ぬれ」+ 接続助詞「ば」。「静かに眠ると」の意。Q34・Q75と同じ構造の「眠れば」。


Q86.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:百人一首 藤原定家。「来(こ)」未然形。


Q87.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

大将御覧じて、いたく心動きべきけしきなり。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意) 解説:「動き」四段連用形 + 「ぬ」終止 + 「べき」連体形。「きっと心動かされそうな様子」。


Q88.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

御簾の内に思はずなることもあり、心づかことも多かり。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」 解説:「心づか」は四段未然形。


Q89.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

ふしぎの仰せを承り

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q90.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

るほどの病。

答え:ナ変動詞「死ぬ」連体形「死ぬる」


Q91.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

いざ給へ、出でむよ、と急がしたまふに、出で

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q92.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

心も知ら人を頼みけるかな。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q93.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

鳥啼き、月落ち、夜明けべき気色なり。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意「夜明けしてしまいそうな気色」)


Q94.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

御帳の内にいたくぬれば、夢のごとし。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 解説:副詞「いたく」(=ひどく)+ 下二段「寝」已然形「ぬれ」+ 接続助詞「ば」。「ひどく眠ると、夢のようだ」の意。 注意:「濡れる」の「ぬれ」(下二段「濡る」)と紛らわしいが、文脈で「眠り深く」の意味なら下二段「寝」。


Q95.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

命の終はりらむさまを思ひやるに。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形


Q96.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

行く方知らこそあはれなれ。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」(準体法、係り結び「こそ→已然形」)


Q97.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

過ぎべきほどなり。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形(強意)


Q98.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

ふと、思ひも寄ら人の文きたり。

答え:打消の助動詞「ず」連体形「ぬ」


Q99.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

春過ぎて夏来らし白妙の衣干すてふ天の香具山。

答え:完了の助動詞「ぬ」終止形 解説:百人一首 持統天皇。「来(き)」カ変連用形 + 「ぬ」終止 + 「らし」終止形接続。


Q100.次の傍線部「ぬ」を識別せよ。

いとよくれば、夜更けにけり。

答え:下二段動詞「寝(ぬ)」の已然形「ぬれ」 解説:「いとよく」(=ぐっすり)+ 下二段「寝」已然形「ぬれ」+ 接続助詞「ば」。「ぐっすり眠ってしまうと、夜が更けてしまった」。 最終問題のポイント:下二段「寝」は基礎(Q5・Q13)→標準(Q19・Q24・Q34・Q46)→応用(Q63・Q75)→入試(Q85・Q94・Q100)と各レベルに散らした。完了「ぬ」との見分けは「直前が動詞の連用形 or 副詞」「ぬ単独で動詞として成立するか」で判定する。


巻末:復習ルート

ルート①:間違えた問題だけ100問通し 1周目で × がついた問題だけを抜粋して、3日後にもう一度解く。

ルート②:パターン別総復習完了「ぬ」だけ抜粋 → Q1, 3, 6, 8, 11, 14, 16, 18, 23, 26(両), 30(両), 32, 36, 38, 39, 41, 43, 48, 52, 54, 55, 56, 58, 60, 61, 65, 68, 72, 74, 76, 78, 80, 82, 87, 89, 91, 93, 95, 97, 99 – 打消「ず」連体形「ぬ」だけ抜粋 → Q2, 4, 7, 9, 12, 15, 17, 20, 22, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 40, 44, 45, 47, 49, 50, 51, 53, 57, 59, 62, 64, 66, 69, 70, 71, 73, 77, 79, 81, 84, 86, 88, 92, 96, 98 – ナ変動詞「死ぬ」「往ぬ」だけ抜粋 → Q10, 28, 42, 67, 83, 90 – 下二段動詞「寝(ぬ)」だけ抜粋 → Q5, 13, 19, 24, 34, 46, 63, 75, 85, 94, 100

ルート③:間違いやすい複合形を集中暗記 – 「ぬべし」「ぬらむ」「ぬめり」「ぬらし」(完了+推量) – 「ぬばかり」(強意) – 「ぬれば」(下二段「寝」已然形+ば)


著作権について 本ドリルの著作権は中本裕太(個別指導塾フィット)に帰属します。 個人学習用以外の複製・転載・販売を禁じます。


更新:2026-05-12(試作第2版:下二段「寝」追加) 作成:Claude + 中本裕太

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