『大学入試 知らなきゃ解けない古文常識・和歌(赤本プラス)』を塾長が正直レビュー|和歌に強い古文常識の決定版

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、単語と文法は覚えたのに、古文の話の中身がいまいちつかめません。あと和歌が出るとお手上げで…。何かいい本ありますか?
先生

先生それなら、教学社の赤本プラス『大学入試 知らなきゃ解けない古文常識・和歌』がぴったりだよ。古文の「当時の常識」を覚えるだけじゃなく、苦手な人が多い和歌まで一冊でカバーしてくれる、めずらしいタイプの本なんだ。

結論:「常識の暗記」で止まらず「読めるようになる」本

この本は、単語・文法は一通り終えたのに「話の中身がつかめない」「和歌が出ると手が止まる」という、共通テスト〜難関大をめざす受験生のための一冊です。ただ知識を並べた暗記本ではなく、実際の入試問題を解きながら古文の背景知識と和歌の読み方を身につけられるのが最大の持ち味。古文常識を「覚える」だけでなく「使って読める」ところまで連れていってくれる構成になっています。とくに、他の常識本では手薄になりがちな和歌に一冊の半分近くを割いている点が、このジャンルでは貴重です。

基本情報

書名 大学入試 知らなきゃ解けない古文常識・和歌(赤本プラス)
出版社 教学社
著者 仲光雄
シリーズ 赤本プラス
定価 1,650円(税込)※2026年6月時点
レベル 基礎〜標準(共通テスト〜難関大)
塾長のおすすめ度 ◯(和歌対策まで一冊で。読解に直結する実戦型)

この本の特徴(中身)

中身は大きく「古文常識編(全5章)」と「和歌編(全2章)」に分かれています。古文常識編では、貴族の女性の一生、恋愛から結婚、時刻・方位・月や調度品、天皇や宮中・役人の世界、宿世(すくせ)や仏教・死生観など、入試で問われやすいテーマを順に扱います。和歌編では、掛詞や縁語といった修辞の基本から、文章中に和歌が組み込まれた応用問題まで段階的に練習できます。レイアウトは「問題」「講義」「解答・解説・現代語訳」がそれぞれ見開き単位で整理されていて、講義パートは先生と生徒の会話形式+イラストで進むので、活字の参考書が苦手な人でも読み進めやすい作りです。

👍 良い点

  • 和歌対策まで一冊で完結する。掛詞・縁語などの修辞を基礎から教え、さらに文章中に和歌が出てくる応用問題まで練習できる。和歌をここまで手厚く扱う常識本は少なく、和歌が苦手な受験生には大きな価値がある。
  • 「解きながら覚える」実戦型。知識をただ並べるのではなく入試問題を通して学ぶので、覚えた常識が実際の読解でどう効くのかを体感できる。暗記が読解力に直結しやすい。
  • 会話形式+見開き構成で読みやすい。先生と生徒のやり取りとイラストで解説が進み、問題・講義・解答が見開きで整理されているため、独学でも詰まりにくく、短期間でも回しやすい。

🤔 気になる点

  • ゼロからの入門書ではない。単語・文法がまだ固まっていない段階で手を出すと、問題演習に引っ張られて消化不良になりやすい。古文の基礎を一通り終えてから取り組むのが前提。
  • 「網羅的な用語辞典」ではない。入試頻出テーマを厳選しているぶん、古文常識を辞書的に幅広く確認したい人には項目数の物足りなさを感じる場面がある。総覧用の常識本と役割が違う。
  • 問題演習が中心ゆえに分量・負荷はそれなりにある。スキマ時間にパラパラめくって暗記、という使い方には不向き。机に向かって解く時間を確保できる人向けで、ながら学習には合いにくい。

合う人・合わない人

合う人:単語・文法は一通り終えたが「話の流れがつかめない」「和歌が出ると点が取れない」と感じている人。共通テストや難関大の二次・私大で、和歌や物語文の読解までしっかり仕上げたい人。暗記の丸暗記だけでなく、問題を解きながら身につけたい人に向いています。
合わない人:古文の単語・文法をまだ学んでいない超入門者。試験直前に古文常識の用語だけを短時間で総ざらいしたい人。とにかく一問一答的に幅広い語を暗記したい人には、辞典型の常識本のほうが合います。

『マドンナ古文常識217』との違い

同ジャンルの定番『マドンナ古文常識217』は、オールカラーで頻出の古文常識を項目立てて「覚える」ことに重きを置いた暗記型の参考書です。一方この『知らなきゃ解けない古文常識・和歌』は、問題を解きながら学ぶ実戦型で、さらに和歌の修辞・読解まで踏み込むのが大きな違い。使い分けとしては、まずマドンナ等で古文常識の土台を「広く浅く」インプットし、そのうえで本書を使って「問題で使える知識」と「和歌の読み方」へ仕上げる、という二段構えがおすすめです。和歌が手薄な受験生は本書の存在価値が特に高くなります。

おすすめの使い方

  1. まず古文常識編から、各テーマの「問題」を自力で解く。解けなくてもよいので、必ず一度自分で考えてから講義パートを読む。
  2. 講義と解説を読んだら、現代語訳と照らして「どの常識を知っていれば読めたか」を一問ずつ確認し、知らなかった知識にしるしを付ける。
  3. 古文常識編を一周したら和歌編へ進み、修辞の基本→文章中の和歌の応用問題の順で解く。間違えた問題はしるしを頼りに数日後にもう一度解き直す。
先生

先生古文常識は「単語帳のように覚える」より「読みながら使う」ほうが定着するよ。問題を解いて、知らなかったから読めなかった場面を一つずつ潰していく——この本はそれが自然にできる作りだから、解いた後の答え合わせを雑にしないことがいちばんのコツだよ。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★★☆☆
演習・実戦 ★★★★☆
総合 ★★★★☆(和歌対策まで一冊で。基礎を終えた人の読解仕上げに優秀。超入門・辞典代わりには不向き)

塾長としての評価は◯(おすすめ)。古文常識本は数あれど、和歌の修辞と読解まで実戦的に練習できる本は限られており、その一点だけでも持っておく価値があります。会話形式と見開き構成で独学しやすく、「覚えた常識が読解にどう効くか」を問題で体感できるのも実戦的。ただし基礎が固まっていない人や、用語を辞書的に総覧したい人には向かないため、満点ではなく◯としました。単語・文法を終えた受験生が、読解の「あと一歩」を埋めるのにちょうどよい一冊です。

大学入試 知らなきゃ解けない古文常識・和歌(赤本プラス) 表紙

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まとめ

『知らなきゃ解けない古文常識・和歌』は、古文常識を「暗記して終わり」にせず「問題で使えるところ」まで持っていける実戦型の一冊で、とくに和歌が苦手な受験生に強くおすすめできます。基礎を終えてから取り組むのが前提という点だけ押さえておきましょう。なお、当サイトでは古文の文法・識別・和歌の修辞などをまとめた無料の暗記シートや確認テストも公開しているので、本書と合わせて使うと知識の定着がさらに早くなります。

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