『大学入試 全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル 三訂版』を塾長が正直レビュー|共テ古文を「形式から」鍛える標準巻

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、文法と単語はだいたいやったんですけど、共通テストの古文って独特な問題の出し方ですよね…?あの形式に慣れる練習がしたいんですけど、何か良い問題集ありますか?
先生

先生いいところに気づいたね。文法と単語を入れたあと、いよいよ「共通テストの形に慣れる」段階に来たら、旺文社の『大学入試 全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル(三訂版)』がちょうどいいよ。名前のとおりレベル別シリーズの「2」で、共通テストの出題形式にしぼって練習できる一冊なんだ。

結論:「文法・単語を入れ終えた人」が共通テスト形式に慣れるための演習集

この本は、ゼロから古文を始める人の本ではありません。基礎の文法と古文単語をひととおり終えた高校生が、次のステップとして「共通テストの独特な問題形式」に慣れるための演習集です。本文を読むだけでなく、会話文や資料・複数の文章を組み合わせて答えさせる、あの共通テストならではの出し方に的をしぼっています。だから位置づけとしては、基礎固めと本番のあいだをつなぐ「橋渡し」の一冊、と考えてもらうのがいちばん近いです。

基本情報

書名 大学入試 全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル 三訂版
出版社 旺文社
著者 伊藤紫野富
シリーズ 大学入試 全レベル問題集 古文
ページ数 約104ページ(問題冊子)+約168ページ(解説冊子)
定価 1,100円(税込)※2026年6月時点
レベル 標準(共通テストレベル)
塾長のおすすめ度 ◯(共通テスト形式に的をしぼった実戦演習として手堅い一冊)

この本の特徴(中身)

中身は、共通テスト形式の問題が全部で10題(過去問が5題、本番を想定した予想問題が5題)という構成です。問題は別冊(取り外せる問題冊子)にまとまっていて、本冊のほうに解答と解説が入っています。ただ問題を並べているだけでなく、最初に「共通テスト古文の攻略法」や、ジャンル(物語・日記・随筆など)ごとの特徴、すべての問題に共通する「読解ルール」がまとめられているのが特徴です。解説には現代語訳とあわせて重要な文法・語句も書かれているので、解いたあとの復習がしやすい作りになっています。スマホアプリ「学びの友」と連動していて、自動で採点できる機能がついているのも今っぽいところです。

👍 良い点

  • 共通テスト「形式」への特化:会話文・資料・複数文章を読ませる近年の出題傾向にあわせた問題がそろっていて、本番で戸惑いやすい「形式の壁」を事前につぶせます。ただの読解練習ではなく、共通テストのクセに慣れることを狙った設計です。
  • 解き方そのものを教えてくれる:問題の前に「攻略法」「読解ルール」「ジャンル別の特徴」がまとまっているので、なんとなく解くのではなく、根拠を持って選択肢を切る練習ができます。自己流で迷子になりがちな人ほど効きます。
  • 復習しやすい解説と手ごろな価格:解説に現代語訳と重要文法・語句が併記されていて、1問やったあとの振り返りが完結します。10題という分量も多すぎず、価格も手に取りやすい範囲です。

🤔 気になる点

  • 初学者には負担が大きい:「レベル2」は名前ほどやさしくありません。文法・単語が固まっていない段階で手を出すと、解説を読んでも消化しきれず、難しすぎて手が止まる人もいます。土台ができていない人は1段下の基礎レベルからが無難です。
  • 問題数は10題と少なめ:あくまで「形式に慣れる」ための厳選集で、量をこなして場数を踏む本ではありません。これ1冊で演習量が足りるわけではなく、過去問や予想問題集での追加演習が前提になります。
  • 記述・難関私大の読解には足りない:マーク式の共通テストに最適化されているぶん、長めの記述や難関大の重い文章を読む練習にはなりません。志望によってはシリーズの上位巻や別の問題集が必要です。

合う人・合わない人

合う人:文法と古文単語をひととおり終えていて、「共通テストのあの独特な問題形式に慣れたい」高校生。共通テストを主戦場にする受験生や、私大・国公立を受けるけれど共通テスト古文で安定して点を取りたい人にも向いています。なんとなく解いて外す人が、解き方の「型」を身につけたいときにも合います。
合わない人:古文をこれから始める人や、文法・単語がまだあやふやな人。この段階で使うと難しすぎて挫折しやすいので、先に基礎を固めるのが先決です。また、たくさんの問題を解いて演習量を稼ぎたい人や、難関私大の重い記述読解を鍛えたい人には、この本だけでは物足りません。

『マーク式基礎問題集 古文』との違い

同じ「共通テスト・マーク対策の標準問題集」として有名なのが河合塾の『マーク式基礎問題集 古文』です。あちらは問題数が多めで、ひたすら数をこなして場数を踏むのに向いています。いっぽうこの『全レベル問題集 古文 2』は、問題数をしぼって「攻略法」「読解ルール」など解き方の解説に厚みを持たせているのが違いです。解き方の型を身につけたいなら全レベル問題集、とにかく量を解いて慣れたいならマーク式基礎問題集、という使い分けがおすすめです。両方やるなら、本書で型を作ってからマーク式で量を回すと相性が良いです。

おすすめの使い方

  1. まず巻頭の「攻略法」「ジャンル別解説」「読解ルール」を先に読み、共通テスト古文の解き方の型を頭に入れる(いきなり問題から入らない)。
  2. 1題ずつ時間を計って解き、答え合わせのあとは解説の現代語訳と文法・語句を使って「なぜその答えになるか」を必ず自分の言葉で確認する。
  3. 間違えた問題は、知識不足(文法・単語)なのか、読み方・解き方のミスなのかを切り分けてメモする。知識不足が多ければ単語帳・文法書に戻り、解き方のミスが多ければ攻略法を読み直す。
先生

先生この本は「解いて丸つけして終わり」だと半分も活かせません。大事なのは、外した1問ごとに「知識が足りなかったのか・読み方を間違えたのか」を分けて記録すること。これをやると、次に単語帳に戻るべきか問題演習を続けるべきかが自分で判断できるようになります。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★☆☆☆
演習・実戦 ★★★★☆
総合 ★★★☆☆(共通テスト形式への橋渡しに手堅い。初学者と演習量稼ぎには不向き)

塾長としての評価は「人を選ぶけれど、ハマる人にはよく効く一冊」です。文法と単語を終えた生徒が共通テストの形式に慣れる段階で、解き方の型まで教えてくれる構成は信頼できます。一方で、名前の「2」に油断して基礎が固まる前に手を出すと難しく感じやすく、問題数も10題と少なめなので、これ1冊で完結はしません。立ち位置をわかって使えば、コストパフォーマンスの良い橋渡し教材です。

大学入試 全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル 三訂版 表紙

📖 大学入試 全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル 三訂版

楽天で見るAmazonで見る

あわせて読みたい(無料)

まとめ

まとめると、『全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル』は、基礎を終えた人が共通テストの形式に慣れ、解き方の型を身につけるための演習集です。初学者には少し重く、演習量も別途必要ですが、位置づけを理解して使えば本番への橋渡しとして頼れます。なお、文法や単語にまだ不安が残る人は、この本に入る前に当サイトの無料教材(文法のまとめプリントや識別の解説)で土台を確認してから取り組むと、この問題集の解説がぐっと頭に入りやすくなりますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました