『望月光の古文教室 古典文法編 新装改訂版』を塾長が正直レビュー|古文文法ゼロからの最初の1冊

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、古文の文法ってもう何が何だかさっぱりで、教科書を読んでも頭に入ってきません…。本当にゼロからやさしく教えてくれる本ってありますか?
先生

先生それなら『望月光の古文教室 古典文法編 新装改訂版』(旺文社)がいいですよ。予備校で長く教えてきた望月先生が、まるで授業のように語りかけてくれる入門書です。「文法が苦手」「キライ」という人が、いちばん最初に手に取る1冊として向いています。

結論:「古文文法がキライな人」のための、やさしい入門講義書

この本は、ひとことで言うと古文文法をゼロから学び直したい初学者のための「読んで分かる」入門講義書です。教科書のように用語を並べるのではなく、先生が授業で話しかけるような語り口で、「なぜそうなるのか」をかみくだいて説明してくれます。ですから、古文の文法が苦手・キライで一歩も進めない人が、最初の壁を越えるための本だと考えてください。逆に、ある程度文法が分かっていて問題演習で仕上げたい人には、少し物足りなく感じるはずです。

基本情報

書名 望月光の古文教室 古典文法編 新装改訂版
出版社 旺文社
著者 望月光
シリーズ 古文教室シリーズ
定価 1,210円(税込)※2026年6月時点
レベル 初学〜基礎(古文文法が苦手な人の入門)
塾長のおすすめ度 ◯(古文文法が「苦手・キライ」な人の最初の1冊に。)

この本の特徴(中身)

中身は大きく「ウォーミングアップ編」と「実践編」の二部構成です。ウォーミングアップ編では、古文の五十音図や品詞・活用といった土台、そして「なぜ助動詞や助詞が大事なのか」という根っこの部分から丁寧に説明します。実践編では、助動詞・助詞・敬語と、古典文法を一通りカバーします。各章には望月先生からの「例題」があり、読み進めるうちに、その答えと答えにたどり着くまでの「考え方の道のり」が分かるようになっているのが特徴です。暗記の丸投げではなく、理屈から納得させてくれる作りになっています。

👍 良い点

  • とにかく語り口がやさしい。予備校の授業を文字に起こしたような話しかけ調で、古文アレルギーの人でも「読み物」として進められます。難しい用語にもいちいち説明が付くので、教科書で挫折した人の再スタートに向いています。
  • 「なぜ」から説明してくれる。活用や接続を丸暗記させるのではなく、例題を通して「どう考えればこの答えになるか」という道筋を見せてくれるので、応用が利く理解になります。
  • 1冊で文法の全体像がつかめてコスパが良い。助動詞・助詞・敬語まで一通り入って税込1,210円。初学者がまず全体を見渡すための1冊として手頃です。

🤔 気になる点

  • 演習量はほとんどない。本書は「読んで理解する」講義書で、自分で解いて定着させるドリルではありません。各章の例題はあくまで説明用なので、これだけでは問題を解く力までは仕上がりません。
  • 語り口がていねいな分、ページが進みにくい。説明が手厚いぶん、短期間でサッと総ざらいしたい人には回りくどく感じることがあります。直前期の確認用には不向きです。
  • 中堅・難関レベルの読解までは届かない。あくまで基礎の入口を作る本なので、入試の実戦力をつけるには、このあとに別の問題集や読解の教材が必ず必要になります。

合う人・合わない人

合う人:古文の文法が「苦手・キライ」で、教科書や学校の授業についていけなかった高校生。古文をこれから一から始める人や、文系・理系を問わず共通テストでまず基礎を固めたい人。説明が多めでも、納得しながら進めたいタイプの人に向いています。
合わない人:すでに文法の基礎はだいたい分かっていて、問題演習で得点力を上げたい人。短時間で要点だけを確認したい人や、難関大の読解・記述対策まで一冊で済ませたい人には物足りません。

『富井の古典文法をはじめからていねいに』との違い

同じ「入門講義書」として有名なのが『富井の古典文法をはじめからていねいに』(東進ブックス)です。富井の本は要点を整理して効率よく進める作りで、テンポよく一通り終えたい人に向きます。一方、本書(望月)はもっと語り口がやわらかく、文法が本当に苦手・キライな人に寄り添うのが持ち味です。ざっくり言うと、「効率重視なら富井」「とにかくやさしさ重視なら望月」。書店で両方を立ち読みして、自分が読み続けられそうな方を選ぶのがいちばん確実です。

おすすめの使い方

  1. まず「ウォーミングアップ編」を読み物として通読し、品詞・活用・助動詞や助詞が大事な理由といった土台をつかむ。ここは飛ばさず、急がず読む。
  2. 「実践編」に進み、助動詞・助詞・敬語を1章ずつ。各章の例題は、答えを見る前に必ず自分で考えてから「道のり」の解説を読む。
  3. 1冊読み終えたら、必ず別の演習教材で手を動かして定着させる。同じ望月先生の『基礎からのジャンプアップノート 古典文法 演習ドリル』なら用語の使い方がそろっていて接続しやすい。
先生

先生この本は読むだけで終わらせず、必ず「解く本」とセットで使うのがコツです。講義書は理解を作るための本で、点数は問題を解いて初めて身につきます。読み終えた章から順に、ドリルで同じ単元を解いていきましょう。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★★
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★★★★
演習・実戦 ★★☆☆☆
総合 ★★★★☆(入門のやさしさは抜群。ただし演習量は少なく、これ一冊では仕上がらない。)

塾長としての総合評価は◯(おすすめ)です。古文文法が苦手な生徒に「最初の一歩」として渡すには、これ以上ないくらいやさしく、つまずきにくい本だと感じます。語りかけ調で「なぜそうなるか」を見せてくれるので、暗記が嫌いな子でも納得しながら進められます。ただし、これはあくまで理解を作る入門書で、得点力をつける演習書ではありません。星を全部4〜5にしないのは、演習・実戦面が弱いという正直な事実があるからです。「読んで分かる」までは満点に近いが、「解いて取れる」までは別の本が要る——そう割り切って使えば、とても良い一冊です。

望月光の古文教室 古典文法編 新装改訂版 表紙

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まとめ

『望月光の古文教室 古典文法編 新装改訂版』は、古文文法が苦手・キライな人の「最初の1冊」として安心しておすすめできる入門講義書です。やさしい語り口で全体像をつかんだら、必ず演習教材で手を動かして定着させてください。当サイトでも、古典文法の基礎を確認できる無料のまとめシートや穴埋めドリルを用意しています。本書で理解を作り、無料教材で解いて確かめる——この往復が、古文嫌いを抜け出すいちばんの近道です。

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