古文 願望表現(ばや・なむ・てしがな・もがな)100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文「ばや・なむ・てしがな・もがな」識別ドリル アイキャッチ 古文ドリル

自己願望・他者願望・存在願望を100問で見分ける

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このドリルでわかること

はじめに:願望表現の整理

古文の願望(〜したい/〜してほしい)を表す終助詞・連語:

接続 主体
ばや 未然形 〜したい 自分(1人称)
なむ(他者願望) 未然形 〜してほしい 他人(2/3人称)
てしがな/にしがな 連用形 〜したい 自分(強い願望)
もがな/がな 体言・形容詞語幹 〜があればなあ 願望(存在)

識別の鉄則

識別の鉄則

  1. 未然形+「ばや」 → 自分の願望「〜したい」
  2. 未然形+「なむ」 → 他者への願望「〜してほしい」
  3. 連用形+「てしがな/にしがな」 → 自分の強い願望
  4. 体言+「もがな/がな」 → 物事の存在を願う

注意:「なむ」の混同

「なむ」には複数の用法あり:

用法 接続
願望(他者)「なむ」 未然形
完了「ぬ」未然+推量「む」 連用形
係助詞「なむ」 強調

→ 直前の活用形で識別。


「識別の鉄則」は文法的に正しい順序。
こちらは 試験本番で3秒で答えを出す ための実戦テクニックです。

コツ① まず「ばや」を見つけたら未然形チェックだけでOK

「ばや」は ほぼ100% 自分の願望「〜したい」。複数用法を悩む必要なし。 例:「行かばや」→ 即「行きたい」と訳す。

コツ② 「なむ」は直前の音で即判断

  • 直前が アの音(未然形っぽい音) →「〜してほしい」(他者願望)
  • 直前が イ・ウの音(連用形っぽい音) →「〜してしまうだろう」(完了+推量)
  • それ以外(体言・連体形・助詞の後)→ 係助詞(強調・訳さない)

例:「咲かなむ」→ ア音 → 「咲いてほしい」/「咲きなむ」→ イ音 → 「きっと咲くだろう」

コツ③ 「がな」「もがな」は前を見るだけ

  • 前が 体言(名詞) → 「〜があればなあ」
  • 前が 連用形 → 「〜したい」(てしがな・にしがなの一部)

「てしがな」「にしがな」は丸ごと1セットで「〜したい」と覚える。分解しない。

コツ④ 文末の「ばや」「なむ」「がな」はほぼ願望系

願望の終助詞は 文末(または句点の直前)に来る。文中にある「なむ」は係助詞の可能性が高い。 例:「世にあらなむ」(文末)→ 願望/「春なむ来たる」(文中)→ 係助詞。

試験本番でのチェック順序

  1. 「ばや/なむ/がな/もがな/てしがな/にしがな」のどれかを特定
  2. 直前の語の活用形(未然か連用か体言か)を見る
  3. 表に当てはめて訳を決定
  4. 文末か文中かで係助詞「なむ」を除外

→ この順番で 3秒 で答えが出ます。

よくある引っかけ

  • 「なむ」を見ると全部「〜してほしい」と訳す → 連用形接続は完了+推量「きっと〜だろう」
  • 「がな」を疑問「〜かな」と訳す → 古文の「がな」は願望のみ
  • 「ばや」を仮定「〜ならば」と混同 → 「ばや」は終助詞、文末に来る

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)


Q1.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

古典を学ばばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「学ば」未然+「ばや」。「古典を学びたい」。


Q2.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

春の野花のいざ咲かなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「咲か」(四段「咲く」未然形)+「なむ」。未然形+「なむ」=他者願望。「春の野花よ、さあ咲いてほしい」。


Q3.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

命の長き世もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「世」+「もがな」。「命の長い世があればなあ」。


Q4.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

我れも古典を究めてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「究め」連用+「てしがな」。「私も古典を究めたいなあ」。


Q5.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

我れ古典学ばばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「学ば」(四段「学ぶ」未然形)+「ばや」。「私は古典を学びたい」。自己の動作に対する願望。


Q6.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

君も来なむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「来(こ)」未然+「なむ」。「君も来てほしい」。


Q7.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

君が代千代もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「千代」+「もがな」。「千代もあればなあ」。古今集の歌より。


Q8.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

仏に祈らばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「祈ら」未然+「ばや」。「仏に祈りたい」。


Q9.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

心安く生きてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「生き」連用+「てしがな」。「心安く生きたいなあ」。


Q10.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

月見ばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「見」未然+「ばや」。「月を見たい」。


Q11.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

月隠れなむ

答え:(識別注意)願望「なむ」 or 完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「隠れ」未然なら願望、連用なら完了。下二段「隠る」の未然・連用は「隠れ」で同形。文脈で判断。「月が隠れてほしい」(願望)or「月が隠れるだろう」(完了未然+推量)。


Q12.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

心ある友もがな

答え:願望「もがな」(存在願望) 解説:体言「友」+「もがな」。「心ある友があればなあ」。体言+もがなの典型。


Q13.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

古き友、見ばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「見」未然+「ばや」。「古き友を見たい」。


Q14.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

古典を究めてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「究め」連用+「てしがな」。「古典を究めたいなあ」。


Q15.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

我れ静かに眠らばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「眠ら」(四段「眠る」未然形)+「ばや」。「私は静かに眠りたい」。自己の動作に対する願望。


Q16.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

春雨降らなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「降ら」未然+「なむ」。「春雨が降ってほしい」。


Q17.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

心ある人もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「人」+「もがな」。「心ある人があればなあ/いればなあ」。


Q18.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

心通はばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「通は」未然+「ばや」。「心が通ったらいいな」。


Q19.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

古典の道を歩みてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「歩み」連用+「てしがな」。「古典の道を歩みたいなあ」。


Q20.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

雪の白さもがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「白さ」+「もがな」。「雪の白さがあればなあ」。


基礎編 /20


【第2部】標準編(Q21〜Q50)


Q21.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

都を見ばやと思ふ。

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「見」未然+「ばや」。「都を見たいと思う」。


Q22.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

雨止まなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「止ま」未然+「なむ」。「雨が止んでほしい」。


Q23.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

花散りなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「散り」連用+「なむ」。連用接続なので完了「ぬ」未然「な」+推量「む」。「花が散ってしまうだろう」。


Q24.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

老いせもがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「世」+「もがな」。「老いない世があればなあ」。古今集風の存在願望。


Q25.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

帝に仕へてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「仕へ」連用+「てしがな」。「帝にお仕えしたいなあ」。


Q26.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

経を読まばやと思ひて。

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「読ま」未然+「ばや」。「お経を読みたい」。


Q27.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

鳥啼かなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「啼か」未然+「なむ」。「鳥が鳴いてほしい」。


Q28.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

古き友がな

答え:願望「がな」 解説:体言「友」+「がな」(もがなの「も」省略形)。「古い友があればなあ」。


Q29.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

旅に出でばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「出で」(下二段「出づ」未然)+「ばや」。「旅に出たい」。


Q30.次の傍線部「にしがな」を識別せよ。

古き世を見にしがな

答え:自己強願望「にしがな」 解説:「見」連用+「にしがな」。「てしがな」とほぼ同義。「古き世を見たいなあ」。


Q31.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

風和らなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「和ら」(四段「和らぐ」未然「和らが」)…ここでは未然「和ら」+「なむ」。「風が和らいでほしい」。


Q32.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

心を尽くさばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「尽くさ」未然+「ばや」。「心を尽くしたい」。


Q33.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

いつしか春もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「春」+「もがな」。「早く春があればなあ」。


Q34.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

都に住みてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「住み」連用+「てしがな」。「都に住みたいなあ」。


Q35.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

雨降りなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「降り」連用+「なむ」。連用接続なので完了+推量。「雨が降ってしまうだろう」。


Q36.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

人にも告げばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「告げ」(下二段未然)+「ばや」。「人にも告げたい」。


Q37.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

心を慰むるものもがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「もの」+「もがな」。「心を慰めるものがあればなあ」。


Q38.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

月さやかに照らなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「照ら」未然+「なむ」。「月が明るく照ってほしい」。


Q39.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

一目見ばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「見」未然+「ばや」。「ひと目見たい」。


Q40.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

心ゆくまで遊びてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「遊び」連用+「てしがな」。「心ゆくまで遊びたいなあ」。


Q41.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

雨止まなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「止ま」(四段「止む」未然形)+「なむ」。未然形+なむ=他者願望。「雨が止んでほしい」。


Q42.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

もう一度会はばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「会は」未然+「ばや」。「もう一度会いたい」。


Q43.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

三世の願ひもがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「願ひ」+「もがな」。「三世の願いがあればなあ」。


Q44.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

雪降りなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「降り」連用+「なむ」。「雪が降ってしまうだろう」。


Q45.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

春の野に出でばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「出で」(下二段未然)+「ばや」。「春の野に出たい」。


Q46.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

文を書きてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「書き」連用+「てしがな」。「手紙を書きたいなあ」。


Q47.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

君が来なむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「来(こ)」未然+「なむ」。「君が来てほしい」。


Q48.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

心安き世もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「世」+「もがな」。「心安らかな世があればなあ」。


Q49.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

しばし眠らばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「眠ら」未然+「ばや」。「しばらく眠りたい」。


Q50.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

風吹きなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「吹き」連用+「なむ」。「風が吹いてしまうだろう」。連用接続→完了+推量。


標準編 /30


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

係り結び・敬語・複雑な文構造を伴う問題。


Q51.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

何事も忘ればやと思ふ。

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「忘れ」(下二段未然)+「ばや」。「何事も忘れたいと思う」。


Q52.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

桜散らなむ、惜しからむ。

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「散ら」未然+「なむ」。下文に「惜しからむ」とあり、散らないでほしい願いが裏に。文脈で願望と判定。


Q53.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

玉の緒の絶えなば絶え、ながらへば忍ぶることの弱りもぞする。

答え:(「もがな」ではなく「もぞ」) 解説:「もぞ」は係助詞「も」+「ぞ」で危惧の意。「もがな」ではない。識別の引っかけ。


Q54.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

春を待たばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「待た」未然+「ばや」。「春を待ちたい」。


Q55.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

千年も生きてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「生き」連用+「てしがな」。「千年も生きたいなあ」。


Q56.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

いつしか春来なむ

答え:願望(他者)「なむ」 or 完了+推量 解説:「来」が未然「こ」なら願望、連用「き」なら完了+推量。仮名表記で「来なむ」のとき、文脈の願望意でとれば願望。


Q57.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

君と同じ志もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「志」+「もがな」。「君と同じ志があればなあ」。


Q58.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

あの人に伝へばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「伝へ」(下二段未然)+「ばや」。「あの人に伝えたい」。


Q59.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

風吹かなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「吹か」未然+「なむ」。「風が吹いてほしい」。


Q60.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

御目にかかりてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「かかり」連用+「てしがな」。「お目にかかりたいなあ」。


Q61.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

京に帰らばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「帰ら」未然+「ばや」。「京に帰りたい」。


Q62.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

あはれなる人もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「人」+「もがな」。「心動かす人があればなあ」。


Q63.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

御身安らかになりたまはなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「たまは」(四段尊敬「給ふ」未然)+「なむ」。敬語連動の他者願望。「お身体安らかでいらっしゃってほしい」。


Q64.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

一人にて居らばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「居ら」(ラ変「居り」未然)+「ばや」。「ひとりでいたい」。


Q65.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

都の様を見てしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「見」連用+「てしがな」。「都の様子を見たいなあ」。


Q66.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

御文届かなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「届か」未然+「なむ」。「お手紙が届いてほしい」。


Q67.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

風静かなる夜もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「夜」+「もがな」。「風静かな夜があればなあ」。


Q68.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

御覧ぜさせ給はばや。

答え:願望(自己)「ばや」(敬語連動) 解説:「させ給は」(使役・尊敬「させ」+四段尊敬「給ふ」未然)+「ばや」。「ご覧に入れたい」と尊敬を交えた自己願望。


Q69.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

雲晴れなむ

答え:(識別注意)願望「なむ」 or 完了+推量 解説:「晴れ」は下二段「晴る」の未然・連用同形。文脈で判別。雲を遠ざけたい意なら願望「雲が晴れてほしい」。


Q70.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

此の人と語らひてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「語らひ」連用+「てしがな」。「この人と語り合いたいなあ」。


Q71.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

文を書かばやと思へど、暇なし。

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「書か」未然+「ばや」。「手紙を書きたいと思うけれど、暇がない」。


Q72.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

御代長く続かなむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「続か」未然+「なむ」。「御代が長く続いてほしい」。


Q73.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

春ごとの花もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「花」+「もがな」。「春ごとの花があればなあ」。


Q74.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

御供に侍らばや

答え:願望(自己)「ばや」(謙譲連動) 解説:「侍ら」(ラ変「侍り」未然、謙譲)+「ばや」。「お供に控えたい」と謙譲を交えた自己願望。


Q75.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

御簾の中に入りてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「入り」連用+「てしがな」。「御簾の中に入りたいなあ」。


Q76.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

風止みなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「止み」連用+「なむ」。「風が止んでしまうだろう」。連用接続→完了+推量。


Q77.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

御文奉らばや

答え:願望(自己)「ばや」(謙譲連動) 解説:「奉ら」(四段「奉る」未然、謙譲)+「ばや」。「お手紙を差し上げたい」。


Q78.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

いつまでも変はらぬ友もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「友」+「もがな」。「いつまでも変わらない友があればなあ」。


Q79.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

桜の盛り過ぎなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「過ぎ」(上二段連用)+「なむ」。連用接続→完了+推量。「桜の盛りが過ぎてしまうだろう」。


Q80.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

古今の歌を学ばばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「学ば」未然+「ばや」。「古今の和歌を学びたい」。


応用編 /30


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

難関大頻出パターン。複合敬語・係り結び・係り受けの注意問題。


Q81.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

御目にかからばやと申す。

答え:願望(自己)「ばや」(謙譲連動) 解説:「かから」未然+「ばや」。下に謙譲「申す」を伴う。「お目にかかりたいと申し上げる」。


Q82.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

君が御代千代に八千代に栄えなむ

答え:願望(他者)「なむ」 or 完了+推量 解説:「栄え」(下二段「栄ゆ」連用・未然同形)。祈願文脈なら願望「栄えてほしい」、予測文脈なら完了+推量「栄えるだろう」。


Q83.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

古典の本意を伝へてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「伝へ」(下二段連用)+「てしがな」。「古典の本意を伝えたいなあ」。


Q84.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

風雅の心もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「心」+「もがな」。「風雅の心があればなあ」。


Q85.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

帝に奏せばや

答え:願望(自己)「ばや」(謙譲連動) 解説:「奏せ」(サ変「奏す」未然、絶対敬語)+「ばや」。「帝に奏上したい」。


Q86.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

御前にて舞ひなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「舞ひ」(四段連用)+「なむ」。「御前にて舞ってしまうだろう」。連用→完了+推量。


Q87.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

御簾を上げばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「上げ」(下二段「上ぐ」未然)+「ばや」。「御簾を上げたい」。


Q88.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

御文をかきてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「かき」連用+「てしがな」。「お手紙を書きたいなあ」。


Q89.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

春は早く来なむ

答え:願望(他者)「なむ」 解説:「来(こ)」未然+「なむ」。「春は早く来てほしい」。


Q90.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

千歳の松もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「松」+「もがな」。「千年の松があればなあ」。


Q91.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

御身を清めばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「清め」(下二段未然)+「ばや」。「お身体を清めたい」。


Q92.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

暮らし果てなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「果て」(下二段連用)+「なむ」。「暮らし果ててしまうだろう」。


Q93.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

古き世に生まれてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「生まれ」連用+「てしがな」。「古き世に生まれたかったなあ」。反実仮想に近い感慨。


Q94.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

いとほしと思はばや

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「思は」(四段未然)+「ばや」。「いとおしいと思いたい」。


Q95.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

月の出でなむを待つ。

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「出で」(下二段連用)+「なむ」、さらに連体形相当で「を」を取る。「月が出るのを待つ」。連用→完了+推量。


Q96.次の傍線部「もがな」を識別せよ。

いみじき才もがな

答え:願望「もがな」 解説:体言「才」+「もがな」。「すばらしい才能があればなあ」。


Q97.次の傍線部「ばや」を識別せよ。

都に上らばやと思ひ立つ。

答え:願望(自己)「ばや」 解説:「上ら」未然+「ばや」。「都に上りたいと思い立つ」。


Q98.次の傍線部「てしがな」を識別せよ。

御供に従ひてしがな

答え:自己強願望「てしがな」 解説:「従ひ」連用+「てしがな」。「お供に従いたいなあ」。


Q99.次の傍線部「なむ」を識別せよ。

我が思ふこと叶ひなむ

答え:完了「ぬ」未然+推量「む」 解説:「叶ひ」連用+「なむ」。「思うことが叶うだろう」。連用→完了+推量。


Q100.次の傍線部「ばや・なむ・てしがな・もがな」のうち、文中の願望表現を識別せよ。

都を見ばや、御代久しからなむ、心安く生きてしがな、よき友もがな

答え:「ばや」自己願望/「なむ」他者願望/「てしがな」自己強願望/「もがな」存在願望 解説:4種すべてが一文に。「都を見たい/御代が久しくあってほしい/心安く生きたいなあ/よい友があればなあ」。願望表現総合問題。


入試レベル /20


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