『マーク式基礎問題集 漢文 五訂版』を塾長が正直レビュー|句法を「解ける力」に変える共テ型演習

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、漢文の句法は一通り覚えたんですけど、いざ問題になると点が取れません。共通テストみたいなマークの問題で練習できる、やさしめの問題集ってありますか?
先生

先生それなら、覚えた句法を「解く力」に変える一冊が向いているね。河合塾が出しているマーク式基礎問題集 漢文(五訂版)は、まさに共通テストと同じマーク形式の問題を、やさしいものから順番に解いていける演習集だよ。インプットが終わった人の「最初のアウトプット教材」として使いやすいんだ。

結論:句法を覚えた人が、最初に解く共通テスト型の演習集

この本は、漢文の句法(返り点や再読文字、使役・受身などのルール)を一通り覚えた人が、その知識を本番形式で試すための問題集です。一から句法を教えてくれる「教科書タイプ」ではなく、覚えた知識を、実際のマーク問題で使えるようにするための練習帳だと考えてください。共通テストや私立大学のマーク式に向けて、易しい問題から段階的に積み上げられるので、「句法は覚えたのに点が取れない」という人の橋渡しにぴったりの一冊です。

基本情報

書名 マーク式基礎問題集 漢文 五訂版
出版社 河合出版(河合塾SERIES)
著者 河合塾国語科
シリーズ 河合塾SERIES(マーク式基礎問題集)
ページ数 約220ページ
定価 935円(税込)※2026年6月時点
レベル 基礎(共通テスト型演習)
塾長のおすすめ度 ◯(句法を覚えた後の「最初の演習」にちょうどいい)

この本の特徴(中身)

中身は、本番と同じマーク式(選択肢を選ぶ形式)の問題が十数題ほど収録されています。前半はやさしめの基礎問題、後半に進むほど共通テスト本番に近い実戦的な問題、という易しいものから難しいものへ並んだ作りになっているのが特徴です。分野・ジャンルごとに整理されているので、苦手なところを集中的につぶせます。解答は別冊になっていて、なぜその選択肢が正解なのか・他がなぜ違うのかという解説が読める作りです。共通テスト本番より少しやさしめに調整されている、という評判もあり、最初の一冊として手を出しやすいレベル感です。

👍 良い点

  • 覚えた句法を「点」に変えられる:句法の知識は持っているのに問題で得点できない、というつまずきを、本番と同じマーク形式の演習でつぶせます。インプットとテストの間を埋める教材です。
  • 易→難で並んでいて挫折しにくい:前半はやさしく、後半で本番レベルへ。共通テストよりやや易しめに作られているという声もあり、演習に慣れていない人でも最初の一冊として始めやすい構成です。
  • 935円で薄く、最後までやり切れる:分量がコンパクトで価格も手ごろ。問題集を買っても途中で投げ出しがちな人でも、短期間で1冊終える達成感を得やすいボリュームです。

🤔 気になる点

  • 句法をゼロから学ぶ本ではない:返り点や再読文字、句形のルール自体の説明は最小限です。句法をまだ覚えていない段階でこれを最初に開くと、ほぼ解けず手が止まります。先に句法の参考書が必要です。
  • 問題数は多くない:収録は十数題ほどで、これ一冊で漢文の演習量が十分とは言えません。仕上げには過去問や、もう一段上の問題集の追加が前提になります。
  • 難関大の二次・記述には足りない:あくまでマーク式(選択肢)の基礎演習です。書き下しや現代語訳を自分で書かせる記述問題の対策はできないので、難関国公立の二次対策はこれだけでは不足します。

合う人・合わない人

合う人:句法のルールは一通り覚えたけれど、いざ問題になると正解を選べない人。共通テストや私立大のマーク式で漢文を使う人。分厚い問題集は続かないので、まず薄い一冊をやり切って自信をつけたい人。
合わない人:返り点・再読文字・句形をまだ習っていない、漢文がほぼ初めての人(先に入門書が必要です)。すでに共通テスト漢文で安定して高得点が取れる人(やさしすぎます)。難関国公立の記述・二次試験対策が目的の人。

『漢文早覚え速答法』との違い

『漢文早覚え速答法』(Gakken)は、句形や読み方のコツを語り口調で教えてくれるインプット(知識を入れる)寄りの参考書です。一方この本は、その知識を試すアウトプット(問題を解く)寄りの演習集です。役割が逆なので、ライバルというより相棒に近い関係。おすすめは、まず『早覚え速答法』などで句法とコツを頭に入れ、その仕上げにこの『マーク式基礎問題集 漢文』で本番形式の演習を積む、という順番です。「読んで分かった」を「解けた」に変えるのがこの本の役目だと考えてください。

おすすめの使い方

  1. まず句法の参考書(『早覚え速答法』など)を一通り終わらせてから取りかかる。句法が頭に入っていない状態で開かない。
  2. 1題ずつ、本番のつもりで時間を計って解く(1題あたり15〜20分が目安)。解いたら必ず別冊解説を読み、「なぜその選択肢が正解で、他はなぜ×なのか」を言葉で説明できるか確認する。
  3. 間違えた問題は、どの句法・知識が抜けていたかをメモして参考書に戻る。1冊終えたら、共通テストの過去問や予想問題に進んで実戦力を仕上げる。
先生

先生漢文のマーク問題は、句法さえ正確なら「消去法」でかなり選択肢を切れます。解き終わったら正解を確認するだけでなく、間違いの選択肢が、どの句法をわざと外して作られているかを考えてみてください。出題者の手口が見えると、本番で迷わなくなりますよ。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★★☆☆
演習・実戦 ★★★★☆
総合 ★★★★☆(句法を覚えた後の最初の演習に最適。ゼロからの入門には不向き)

塾長としての評価は「◯(おすすめ)」です。漢文の勉強でいちばん多いつまずきが、「句法は覚えたのに点が取れない」という段階。この本は、そのすき間をうめる役割をきっちり果たしてくれます。やさしめのマーク問題から始められ、価格も安く、薄いのでやり切れる。演習デビューの一冊として安心して勧められます。ただし、これ一冊で漢文が完成するわけではありません。句法の入門書が前にあって、過去問が後ろにあって、その真ん中に置く一冊だと割り切れば、とても良い買い物です。

マーク式基礎問題集 漢文 五訂版 表紙

📖 マーク式基礎問題集 漢文 五訂版

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まとめ

『マーク式基礎問題集 漢文』は、覚えた句法を本番のマーク問題で使えるようにするための、橋渡しの一冊です。漢文をゼロから学ぶ本でも、難関大の記述対策本でもありません。「句法は一通りやった。次は問題で慣れたい」という、まさにその段階の人にこそ効きます。なお、句法そのものの確認や、解き方のコツの復習には、当サイトの無料の漢文まとめ教材・句形ドリルも合わせて使ってみてください。インプットとこの問題集を行き来すれば、共通テスト漢文の得点はぐっと安定してきますよ。

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