古文「なり・たり」識別(形容動詞)100題ドリル|無料PDFと解答付き

古文 形容動詞 なり・たり の識別 100題ドリル 古文ドリル

形容動詞ナリ・タリ活用と断定・伝聞推定・完了の助動詞を100問で見分ける

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A4・問題用は解答スペース付き/解答用は答えと解説

このドリルでわかること

はじめに:「なり」「たり」6つの正体

「なり」「たり」は、形容動詞の活用語尾にも、助動詞にもなります。直前の語の形で見分けます。

種類 直前の形
① 形容動詞ナリ活用 和語の状態語幹+なり・なる・に 静かなり
② 形容動詞タリ活用 漢語の語幹+たり・たる 堂々たり
③ 断定の助動詞「なり」 体言・連体形+なり(〜である) なり
④ 伝聞推定の助動詞「なり」 終止形(ラ変は連体形)+なり(〜らしい・〜という) 鳴くなり
⑤ 完了・存続の助動詞「たり」 連用形+たり(〜た・〜ている) 立ちたり
⑥ 断定の助動詞「たり」 体言+たり(〜である/漢文訓読調) 大将たり

識別の鉄則

識別の鉄則

  1. 「なり」の直前 → 和語の状態語幹=形容動詞、体言・連体形=断定、終止形=伝聞推定。
  2. 「たり」の直前 → 漢語の状態語幹=形容動詞、連用形=完了・存続、体言=断定。
  3. 「に」も形容動詞ナリ活用の連用形(静か)。格助詞「に」と混同しない。

🎯 解き方のコツ(時短テクニック)

🎯 解き方のコツ(試験本番で3秒)

コツ① 「なり」は直前の品詞で3択

  • 静か・あはれなど状態語幹+なり → 形容動詞ナリ活用。
  • 体言・連体形+なり → 断定(〜である)。
  • 終止形+なり → 伝聞推定(音・うわさ。「鳴くなり=鳴いているようだ」)。

コツ② 「たり」も直前で3択

  • 漢語(堂々・粛々)+たり → 形容動詞タリ活用。
  • 連用形+たり → 完了・存続(〜た・〜ている)。
  • 体言+たり → 断定(〜である)。

コツ③ ラ変だけ例外

  • 伝聞推定「なり」は終止形接続だが、ラ変型には連体形に付く(「あるなり」「ざるなり」)。

よくある引っかけ

  • 「静かに」の「に」を格助詞と誤る(形容動詞連用形)。
  • 「鳴くなり(伝聞推定)」と「鳴く(断定)」の混同 → 直前が終止形か連体形か。
  • 漢語+たりは形容動詞、連用形+たりは完了。直前を必ず確認。

問題(Q1〜Q100)

ここから100問を表示します。スマホでも解けるよう、答えと解説は各問の直下に表示しています。「解答が見えると解いた気にならない」という方は、上のPDFをダウンロードして印刷で解いてください。

【第1部】基礎編(Q1〜Q20)

6種類を代表的な形で純粋に識別する基本問題。


Q1.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

山里は静かなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「静か」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「静かだ」。


Q2.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これは夢なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「夢」+なり。断定で「夢である」。


Q3.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

鳥の鳴くなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「鳴く」+なり。音による推定で「鳴いているようだ」。


Q4.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

軍勢堂々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「堂々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「堂々としている」。


Q5.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

門に人立ちたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「立ち」+たり。存続で「立っている」。


Q6.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その人、大将たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「大将」+たり。断定(漢文訓読調)で「大将である」。


Q7.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

庭はのどかなる夕べなり。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「のどか」は和語の状態語幹。語幹+なる(連体形)で形容動詞ナリ活用。「のどかな」。


Q8.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

かの人は法師なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「法師」+なり。断定で「法師である」。


Q9.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

笛の音すなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:サ変終止形「す」+なり。音による推定で「笛の音がするようだ」。


Q10.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

花咲きたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「咲き」+たり。存続で「咲いている」。


Q11.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

月清らか照る。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「清らか」は和語の状態語幹。語幹+に(連用形)で形容動詞ナリ活用。格助詞「に」ではない。「清らかに」。


Q12.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

海原漫々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「漫々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「果てしなく広がる」。


Q13.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これなむ都なる

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「都」+なる(連体形、係助詞「なむ」の結び)。断定で「都である」。


Q14.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

風吹くなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「吹く」+なり。推定で「風が吹いているようだ」。


Q15.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

文を書きたる人。

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「書き」+たる(連体形)。存続で「書いている(書いた)人」。


Q16.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

あはれなりける事かな。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「あはれ」は和語の状態語幹。語幹+なり(連用形、下に「けり」)で形容動詞ナリ活用。「しみじみとしていた」。


Q17.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

我は武士たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「武士」+たり。断定で「武士である」。


Q18.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

軒に蜘蛛の巣かかりたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「かかり」+たり。存続で「かかっている」。


Q19.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

あなたに人のあるなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:ラ変「あり」は連体形「ある」に接続。伝聞推定で「人がいるようだ」。


Q20.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

滝の水、凛々たる音す。

答え:形容動詞タリ活用 解説:「凛々」は漢語の語幹。語幹+たる(連体形)で形容動詞タリ活用。「凛々とした」。


【第2部】標準編(Q21〜Q50)

連体形接続の断定「なり」、終止形接続の伝聞推定「なり」を中心に確認する。


Q21.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

雪はなはだ白し、いと清げなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「清げ」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「清らかである」。


Q22.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

この所は昔の都なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「都」+なり。断定で「都である」。


Q23.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

谷の方にて水の音すなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:サ変終止形「す」+なり。音による推定で「水の音がするようだ」。


Q24.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

軍勢粛々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「粛々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「静かに整然としている」。


Q25.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

道に人倒れたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「倒れ」+たり。存続で「倒れている」。


Q26.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

彼は一国の主たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「主」+たり。断定で「主である」。


Q27.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

姫君いとあてやかなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「あてやか」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「上品である」。


Q28.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これは亡き人の形見なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「形見」+なり。断定で「形見である」。


Q29.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

鐘鳴るなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「鳴る」+なり。音による推定で「鐘が鳴っているようだ」。


Q30.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

紅葉散り敷きたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「散り敷き」+たり。存続で「散り敷いている」。


Q31.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

池の面、平らして波もなし。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「平ら」は和語の状態語幹。語幹+に(連用形)で形容動詞ナリ活用。「平らで」。


Q32.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その国の守たる人。

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「守」+たる(連体形)。断定で「国守である人」。


Q33.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

山のあなたに鹿鳴くなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「鳴く」+なり。音による推定で「鹿が鳴いているようだ」。


Q34.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

庭に雪積もりたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「積もり」+たり。存続で「積もっている」。


Q35.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御簾の内、はなやかなる気配す。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「はなやか」は和語の状態語幹。語幹+なる(連体形)で形容動詞ナリ活用。「華やかな」。


Q36.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これは古き歌なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「歌」+なり。断定で「歌である」。


Q37.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

波の音聞こゆなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:下二段終止形「聞こゆ」+なり。音による推定で「波の音が聞こえるようだ」。


Q38.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

雲海茫々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「茫々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「広々としている」。


Q39.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

灯ともしたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「ともし」+たり。存続で「ともしている」。


Q40.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

心ばへいとなだらかなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「なだらか」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「穏やかである」。


Q41.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

ここは海道なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「海道」+なり。断定で「海道である」。


Q42.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

虫の声しめやかにして、いとあはれなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「あはれ」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「しみじみとしている」。


Q43.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:サ変連体形「する」+なり。断定で「するのである」。


Q44.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

遠くにて人騒ぐなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「騒ぐ」+なり。音による推定で「人が騒いでいるようだ」。


Q45.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

城門に兵満ちたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「満ち」+たり。存続で「満ちている」。


Q46.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その振る舞ひ、王者たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「王者」+たり。断定で「王者である」。


Q47.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

水草おぼろなる月夜かな。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「おぼろ」は和語の状態語幹。語幹+なる(連体形)で形容動詞ナリ活用。「おぼろな」。


Q48.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

雨降るなり、出で立ちがたし。

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「降る」+なり。音・気配による推定で「雨が降っているようだ」。


Q49.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

旗、林立したり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:サ変連用形「し」+たり。存続で「林立している」。


Q50.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その声、清音凛たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「凛」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「凛としている」。


【第3部】応用編(Q51〜Q80)

「なり」の3択・「たり」の3択を、紛らわしい文脈で見分ける。


Q51.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

心のうち、いとのどやかなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「のどやか」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「のどかで穏やかである」。


Q52.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

ここは亡き宮の御所なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「御所」+なり。断定で「御所である」。


Q53.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

谷の方にて人の語らふなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「語らふ」+なり。声による推定で「人が話しているようだ」。


Q54.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

大河洋々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「洋々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「広々としている」。


Q55.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

道のべに清水流れたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「流れ」+たり。存続で「流れている」。


Q56.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

かれは一門の棟梁たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「棟梁」+たり。断定で「棟梁である」。


Q57.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御心地いとつれづれなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「つれづれ」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「することがなく退屈である」。


Q58.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

あの山のあなたに住むなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「住む」+なり。伝聞・推定で「住んでいるという/住んでいるようだ」。


Q59.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御階の前に梅咲きたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「咲き」+たり。存続で「咲いている」。


Q60.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

容貌、端正なり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「端正」は漢語だが状態語幹として「端正なり」で用いられ、語幹+なりで形容動詞ナリ活用。「端正である」。


Q61.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これぞ名高き滝なる

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「滝」+なる(連体形、係助詞「ぞ」の結び)。断定で「滝である」。


Q62.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

庭の松に鶴ゐたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:上一段連用形「ゐ」+たり。存続で「とまっている」。


Q63.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

軍兵雲霞のごとく充満たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「充満」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「満ちあふれている」。


Q64.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

たれそかれと問ふなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「問ふ」+なり。声による推定で「問うているようだ」。


Q65.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御けはひ、いとしのびやかなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「しのびやか」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「ひっそりとしている」。


Q66.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これは三位の中将殿なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「中将殿」+なり。断定で「中将殿である」。


Q67.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

海人の小舟漕ぎ出でたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「漕ぎ出で」+たり。存続・完了で「漕ぎ出している(出した)」。


Q68.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その身、出家の沙門たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「沙門」+たり。断定で「沙門である」。


Q69.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御殿のうち、しめやかなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「しめやか」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「しっとりと静かである」。


Q70.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

軒のあたりに人の音すなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:サ変終止形「す」+なり。音による推定で「人の物音がするようだ」。


Q71.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

床に書きもの広げたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「広げ」+たり。存続で「広げている」。


Q72.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

旗の文字、明々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「明々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「はっきりしている」。


Q73.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これは仮の宿なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「宿」+なり。断定で「宿である」。


Q74.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

笛をいとめでたく吹くなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「吹く」+なり。音による推定で「吹いているようだ」。


Q75.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御前に人々候ひたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:ラ変連用形「候ひ」+たり。存続で「控えている」。


Q76.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

谷風すずやか吹く。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「すずやか」は和語の状態語幹。語幹+に(連用形)で形容動詞ナリ活用。「すずやかに」。


Q77.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

彼は当家の家長たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「家長」+たり。断定で「家長である」。


Q78.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

鶯の声すなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:サ変終止形「す」+なり。声による推定で「鶯の声がするようだ」。


Q79.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

池に蓮の花咲き満ちたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:連用形「咲き満ち」+たり。存続で「咲き満ちている」。


Q80.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

山容雄大なり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「雄大」は漢語だが状態語幹として「雄大なり」で用いられ、語幹+なりで形容動詞ナリ活用。「雄大である」。


【第4部】入試レベル(Q81〜Q100)

文脈の長い例文で、6種類を総合的に判断する。


Q81.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

夜もすがら、虫の音のみして、いとあはれなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「あはれ」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「しみじみとしている」。


Q82.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

このわたりにはべりし、按察使大納言の御むすめなりし。

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「御むすめ」+なり(連用形、下に「し」)。断定で「御娘であった」。


Q83.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

夜更けて、遠き寺の鐘つくなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「つく」+なり。音による推定で「鐘をついているようだ」。


Q84.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

千騎万騎、野山に充満し、その勢ひ堂々たり

答え:形容動詞タリ活用 解説:「堂々」は漢語の語幹。語幹+たり(終止形)で形容動詞タリ活用。「堂々としている」。


Q85.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

御帳のうちに、人臥したり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:四段連用形「臥し」+たり。存続で「横になっている」。


Q86.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

かの清盛公、太政大臣たり

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「太政大臣」+たり。断定(漢文訓読調)で「太政大臣である」。


Q87.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

月いと明かく、空のけしき気高く清げなるに。

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「清げ」は和語の状態語幹。語幹+なる(連体形)で形容動詞ナリ活用。「清らかな」。


Q88.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その家は、もと大臣の住み給ひし所なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:連体形「し(所)」を受ける体言「所」+なり。断定で「所である」。


Q89.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

隣の家にて、人の泣くなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「泣く」+なり。声による推定で「泣いているようだ」。


Q90.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

軒端の梅、いつしか咲き乱れたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:下二段連用形「咲き乱れ」+たり。存続で「咲き乱れている」。


Q91.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その挙措、まことに優雅なり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「優雅」は漢語だが状態語幹として「優雅なり」で用いられ、語幹+なりで形容動詞ナリ活用。「優雅である」。


Q92.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

これなむ、名にし負ふ逢坂の関なる

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「関」+なる(連体形、係助詞「なむ」の結び)。断定で「関である」。


Q93.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

沖の方に、舟漕ぐなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:四段終止形「漕ぐ」+なり。音・気配による推定で「舟を漕いでいるようだ」。


Q94.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

城のうちに、軍兵雲のごとく満ちたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:四段連用形「満ち」+たり。存続で「満ちている」。


Q95.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

その者、当時の関白たりし人なり。

答え:断定の助動詞「たり」 解説:体言「関白」+たり(連用形、下に「し」)。断定で「関白であった人」。


Q96.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

池水鏡のごとくに静かなり

答え:形容動詞ナリ活用 解説:「静か」は和語の状態語幹。語幹+なり(終止形)で形容動詞ナリ活用。「静かである」。


Q97.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

あの僧は、高名の学僧なり

答え:断定の助動詞「なり」 解説:体言「学僧」+なり。断定で「学僧である」。


Q98.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

風に乗りて、楽の音聞こゆなり

答え:伝聞推定の助動詞「なり」 解説:下二段終止形「聞こゆ」+なり。音による推定で「音楽が聞こえてくるようだ」。


Q99.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

文机に、書きさしの文置きたり

答え:完了・存続の助動詞「たり」 解説:四段連用形「置き」+たり。存続で「置いてある」。


Q100.次の傍線部「なり/たり」を識別せよ。

千里の野、はるばると茫々たるけしきなり。

答え:形容動詞タリ活用 解説:「茫々」は漢語の語幹。語幹+たる(連体形)で形容動詞タリ活用。「広々とした」。


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