『共通テスト過去問研究 国語(2026年版共通テスト赤本シリーズ)』を塾長が正直レビュー|古文・漢文の本番演習はこれ一冊

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、共通テストの古文・漢文って、結局どの過去問を買えばいいんですか?赤い表紙のやつをよく見るんですけど、あれで足りますか?
先生

先生いい質問だね。その赤い表紙が、いわゆる「赤本」。教学社の『共通テスト過去問研究 国語』のことだよ。本番そっくりの問題をいちばんたくさん解ける、定番中の定番の一冊なんだ。

結論:古文・漢文を「本番形式」で解き込む人の必携演習書

この本は、ひとことで言うと「本番の問題をたくさん解いて慣れるための本」です。古文・漢文の文法や読み方をイチから教えてくれる参考書ではなく、共通テストの本試験・追試験という「実際に出た問題」をまとめて演習できるのが役割。だから基礎が一通り終わって、あとは本番の形式に慣れたい人にぴったりの一冊です。逆に、まだ古文単語や文法があやしい段階の人がいきなり手を出すと、解説を読んでもピンと来にくいので注意してください。

基本情報

書名 共通テスト過去問研究 国語(2026年版共通テスト赤本シリーズ)
出版社 教学社
著者 教学社編集部
シリーズ 共通テスト赤本シリーズ(教学社)
定価 1,430円(税込)※2026年6月時点
レベル 共通テスト(過去問・本試/追試)
塾長のおすすめ度 ◯(直前期の本番演習に。ただし「学ぶ」より「試す」本)

この本の特徴(中身)

中身は大きく「対策パート」と「過去問パート」に分かれます。冒頭に共通テストの基礎知識や、現代文・古文・漢文それぞれの傾向と対策をまとめた対策講座がついていて、ここが意外と読みごたえがあります。メインの過去問は、本試験6回分(2021〜2025年度)と追試験4回分(2022〜2025年度)、それに本番そっくりに作られたオリジナルの実戦問題1回分を収録。2025年から国語の試験時間が90分に変わったことにも対応していて、その新形式に合わせた実戦問題が入っているのは大きな安心材料です。問題は取り外せる別冊になっていて、本番と同じマークシートも付くので、家でも本番さながらに時間を計って解けます。

👍 良い点

  • 過去問の量が圧倒的。本試験・追試験を合わせて10回分+オリジナル1回分。古文・漢文だけでも相当な数の本番問題が解けるので、「演習量を稼ぐ」目的ならこれ以上の本はなかなかありません。
  • 本番の環境を完全に再現できる。問題が取り外せる別冊で、マークシートも付属。90分の新しい試験時間にも対応しているので、時間配分の練習がそのまま本番のリハーサルになります。
  • 冒頭の対策講座が地味に良い。古文・漢文それぞれの出題パターンや、過去問の使い方のコツがまとまっていて、ただ問題を解くだけでなく「どう向き合うか」の見取り図をくれます。

🤔 気になる点

  • 解説は「確認用」で、手取り足取りではない。丁寧ではありますが、文法をゼロから教える参考書ではないので、古文単語や助動詞の基礎が抜けたままだと解説を読んでも消化しきれません。基礎の土台があってこそ活きる本です。
  • 古い形式の年度が混ざる。2024年度までは80分・大問4つの旧形式で、2025年から90分の新形式に変わりました。古い年度を解くときは、時間や構成が今と少し違う点を意識しておく必要があります。
  • 1年で買い替え前提の消耗品。毎年「◯◯年版」として新しい年度が足され、古い年度が落ちていきます。来年の受験生は最新版を買い直すのが基本で、長く手元に残す参考書とは性格が違います。

合う人・合わない人

合う人:古文・漢文の文法や単語をひと通り学び終え、これから本番形式の問題をたくさん解いて点を安定させたい高校3年生・受験生。特に、家で時間を計って本番のリハーサルを繰り返したい人に向いています。
合わない人:まだ古文単語や助動詞・敬語の基礎、漢文の句形があやしい人。この本の前に、まず文法・単語の参考書で土台を作ってからのほうが効果が出ます。1〜2年生が「とりあえず力試し」で買うには少し早いです。

『大学入学共通テスト 国語 実戦問題集(黒本・河合塾)』との違い

赤本(この本)は「実際に出た過去問」をとにかくたくさん集めた本。一方、河合塾の黒本は模試の過去問やオリジナル予想問題が中心で、解説の手厚さと予想問題の量に強みがあります。ざっくり言うと、「本物の過去問を数多くこなしたいなら赤本」「予想問題で多めに練習しつつ解説でしっかり理解したいなら黒本」。両方そろえる余裕があれば、まず赤本で本物の過去問を解き、足りない演習量を黒本の予想問題で補うのが理想的な組み合わせです。

おすすめの使い方

  1. まず冒頭の対策講座を読み、古文・漢文の出題パターンと時間配分の目安を頭に入れる。
  2. 本試験の年度を1回分、必ず時間を計って通しで解く。古文・漢文だけ抜き出すのではなく、現代文も含めた90分の流れで解くのが本番慣れのコツ。
  3. 丸つけ後は、間違えた設問の解説を読み、古文なら「どの文法・単語で詰まったか」、漢文なら「どの句形を見落としたか」をノートに一行メモして、次の年度に進む。
先生

先生過去問は「解いて終わり」が一番もったいない使い方です。古文・漢文は、間違えた問題の本文を音読してスラスラ読めるまで戻ると、次に似た文章が出たときの読むスピードが段違いになりますよ。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★☆☆
網羅性 ★★★★★
入門のしやすさ ★★☆☆☆
演習・実戦 ★★★★★
総合 ★★★★☆(本番演習の決定版。ただし基礎固めが終わっている人向けで、初学者には重い。)

塾長としての評価は、「使う時期さえ間違えなければ、ほぼ全員に必要な一冊」です。古文・漢文の本番演習として過去問の量は申し分なく、新しい90分形式に対応している点も心強い。マイナスがあるとすれば、これは「学ぶ本」ではなく「試す本」だということ。基礎の参考書を終えた受験生が直前期に解き込むなら◎に近いのですが、まだ土台ができていない人には早すぎるため、使う人を選ぶという意味で◯としました。

共通テスト過去問研究 国語(2026年版共通テスト赤本シリーズ) 表紙

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まとめ

まとめると、教学社の『共通テスト過去問研究 国語』は、古文・漢文を本番の形式でたくさん解きたい受験生にとっての定番演習書です。文法や読み方をイチから学ぶ本ではないので、基礎が不安な人はまず土台づくりから。当サイトでは古文文法・古文単語・漢文句形を無料でおさらいできる教材も用意しているので、「過去問を解いたけど解説が消化しきれない」と感じたら、まずそちらで基礎を埋めてから戻ってくると、この赤本がぐっと解きやすくなりますよ。

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