『大学入学共通テスト 古文・漢文 実戦対策問題集 改訂版』を塾長が正直レビュー|古文漢文を1冊で実戦演習

教材レビュー
本記事はプロモーション(広告)を含みます。紹介する教材は、塾長が古文・漢文の指導の観点から選び、正直に評価したものです。

※当サイトの解説・ドリル・定期テスト対策はすべて無料です。このコーナーは、市販教材についての塾長の正直レビューです。

生徒

生徒先生、単語や文法はひと通りやったんですけど、共通テストの古文と漢文って本番の形式が独特ですよね。本番みたいな問題で練習できる薄めの1冊ってありますか?
先生

先生それなら、旺文社の『大学入学共通テスト 古文・漢文 実戦対策問題集 改訂版』がちょうどいいよ。古文と漢文が1冊にまとまっていて、本番そっくりの問題で「形式に慣れる」ことに集中できる演習本なんだ。著者は駿台予備学校の先生で、共通テストの出題のクセをよく押さえているよ。

結論:基礎を終えた人の「本番形式ならし」用の1冊

この本は、単語・文法・句形といった基礎をひと通り終えた人が、共通テスト独特の出題形式(複数の文章を読み比べる、先生と生徒の会話で考えさせる、など)に体を慣らすための演習本です。古文・漢文が1冊にまとまっているので、「2科目まとめて本番形式で練習したい」人にぴったりの立ち位置。ゼロから知識を教えてくれる入門書ではなく、あくまで仕上げ段階の「実戦ならし」用と考えてください。

基本情報

書名 大学入学共通テスト 古文・漢文 実戦対策問題集 改訂版
出版社 旺文社
著者 下屋敷雅暁・宮下典男
シリーズ 大学入学共通テスト 実戦対策問題集
定価 1,320円(税込)※2026年6月時点
レベル 共通テスト(古文・漢文セット)
塾長のおすすめ度 ◯(基礎を終えた人の「本番形式ならし」に最適)

この本の特徴(中身)

中身は、古文4題・漢文4題の計8題。各科目とも「実際の共通テスト(追試など)の過去問1題+オリジナルの予想問題3題」という構成で、本番と同じレベル・形式の問題に取り組めます。題材も石清水物語・源氏物語・宇治拾遺物語、漢文では漢詩や評論など幅広く、共通テストで好まれる「読み比べ」や「資料つき」の問いがしっかり入っているのが特徴。別冊の解答解説には品詞分解もついていて、訳がどう作られるかを1語ずつ確認できます。薄めの分量なので、直前期でも一気に走り切れます。

👍 良い点

  • 古文・漢文を1冊で演習できる。2冊そろえる手間も費用も省け、国語の中で後回しにしがちな古典をまとめて本番形式で詰められます。1,320円で8題分というコスパも良好。
  • 共通テスト形式を正面から再現。複数文章の読み比べや会話形式の設問など、本番特有の「考えさせる問い」が入っていて、形式慣れの練習として実戦的です。
  • 別冊解説に品詞分解つき。古文が苦手な人でも「なぜこの訳になるのか」を1語ずつたどれるので、間違えた問題を自力で復習しやすい作りです。

🤔 気になる点

  • 分量が少なめ。古文・漢文あわせて8題なので、これ1冊だけでは演習量が足りません。たくさん問題をこなして場数を踏みたい人は、後で過去問や他の問題集を足す前提で使う必要があります。
  • 知識ゼロからの入門には向かない。単語・文法・句形の解説書ではなく演習本なので、基礎が固まっていない段階で手を出すと、解説を読んでも消化しきれません。
  • 古文と漢文がセットゆえの中途半端さ。「漢文だけ集中的に大量に解きたい」「古文だけ強化したい」という人には、片方の題数が物足りなく感じられます。科目を絞って深掘りしたい人には専用の問題集のほうが合います。

合う人・合わない人

合う人:単語・文法・句形といった基礎をひと通り終えていて、これから共通テストの「本番形式」に慣れたい高校3年生・受験生。古文と漢文を1冊でまとめて、短期間で仕上げたい人。マーク式の問題で自分の弱点(読み比べが苦手、時間が足りない等)を洗い出したい人。
合わない人:古文単語や文法をまだ覚えていない、漢文の返り点や句形があやしい、という基礎固めの段階の人。たくさんの問題で演習量を稼ぎたい人(この1冊だけでは足りません)。古文だけ・漢文だけを集中的に深く鍛えたい人。

『短期攻略 大学入学共通テスト 漢文/古文』(駿台)との違い

駿台の『短期攻略』シリーズは古文・漢文が別々の本で、1冊あたりの題数が多く、頻出句形チェックや基本語彙一覧など付録も手厚いのが強み。「片方の科目をしっかり量をこなして鍛えたい」人向けです。一方この旺文社の本は、古文と漢文が1冊にまとまっているのが最大の違いで、2科目をコンパクトに本番形式でならす用途に向いています。使い分けの目安は、「2科目をまとめて手早く形式慣れしたい」ならこの本、「1科目をじっくり量をこなしたい」なら『短期攻略』の各科目版、です。

おすすめの使い方

  1. まず時間を計って1題を本番どおりに解く(古文は約20分、漢文は約15分が目安)。解いている最中に迷った箇所には印をつけておきます。
  2. 丸つけのあと、別冊解説と品詞分解を使って「間違えた理由」を1問ずつ言葉にして書き出す。単語・文法・句形のどこで詰まったかを見える化します。
  3. 8題を一周したら、出てきた弱点(苦手な単語・読み比べ・時間配分など)を基礎の参考書や当サイトの無料教材に戻って補強し、そのうえで本番の過去問演習へ進みます。
先生

先生この本は「解いて終わり」にすると効果が半減します。間違えた問題こそ、品詞分解を声に出して全訳しなおすのが一番伸びるコツ。8題しかないからこそ、1題を3回はしゃぶり尽くす気持ちで使ってください。

塾長の総合評価

読みやすさ ★★★★☆
網羅性 ★★★☆☆
入門のしやすさ ★★☆☆☆
演習・実戦 ★★★★☆
総合 ★★★☆☆(本番形式の「ならし」に優秀。ただし分量は少なめで、基礎固め用ではない)

塾長としての評価は、「基礎を終えた人の仕上げ用」として手堅い一冊。共通テストの古文・漢文は、知識があっても形式に慣れていないと時間内に解ききれません。その「形式ならし」を、2科目まとめて短期間でできる点は実用的です。著者が駿台の先生で問題の質が安定しているのも安心材料。ただし8題と薄いので、これだけで完成させようとせず、過去問や基礎参考書と組み合わせる前提で評価しています。万人向けというより、使うタイミングを選ぶ本です。

大学入学共通テスト 古文・漢文 実戦対策問題集 改訂版 表紙

📖 大学入学共通テスト 古文・漢文 実戦対策問題集 改訂版

楽天で見るAmazonで見る

あわせて読みたい(無料)

まとめ

まとめると、この本は「基礎は終えた、あとは本番形式に慣れたい」という受験生の仕上げ段階にハマる演習本です。古文・漢文を1冊で、本番そっくりの問題で短期間にならせるのが最大の魅力。逆に、まだ単語・文法・句形があやしい人や、とにかく量を解きたい人には物足りません。基礎がまだの人は、まず土台づくりから。当サイトの古文・漢文の無料教材(文法・句形のドリルや識別の解説)で足元を固めてから、この本で本番形式に進むと、ぐっと効果が出ますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました